鈴木亮平、コロナ禍の半年間で生み出した『孤狼の血』最凶の悪・上林を語る
俳優の鈴木亮平が8月21日、都内で催された映画『孤狼の血 LEVEL2』の公開記念舞台挨拶に、主演の松坂桃李、西野七瀬、音尾琢真、中村梅雀、小栗基裕、白石和彌監督と共に登壇。本作の鍵を握る最凶の悪・上林の役作りについて語った。
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松坂桃李、続編の日岡のイメージは“狼に育てられた犬”
公開を迎えた気持ちを聞かれると松坂は「スタッフ・キャスト一同、本当に最高のエンターテインメント作品ができたと思ってます」とコメント。しかし、続編が始動すると話を聞いたときは圧倒的不安を抱えていたとのこと。「続編やるってことは『僕が前作の『孤狼の血』で役所広司さん演じる大上がやっていた立ち位置をやるってことか?』と思ったらどんどん緊張感というか、不安が高まってきて…。前作は大上におんぶにだっこ状態だったので、今度は自分が大上の立ち位置に立つと思うと、足がガクガクしましたね」と、前作の大役の座を継ぐ重圧を感じていたという。
3年後の日岡という役を演じるにあたり、役作りのプロセスについて聞かれると「自分の中でも3年という経過としてもあったし、その中でLEVEL2に入るまで、日岡の中で一体何があったのか、どういう思いで3年間を過ごしてきたのかを色々考えながらも、最終的に自分の中で日岡のイメージとして、“狼に育てられた犬”みたいな感じで行こうと台本を読ませていただきました。そこから少しずつ小さく構築していって現場に入りましたね。これだけの心強いキャスト・スタッフの人たちと一緒に、前作を越えていくんだと思いました」と語った。
鈴木亮平「戦慄してもらえるんじゃないかな」コロナ禍に上林の人間像を構築
ドラマ『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』にも出演するなど、多方面で引っ張りだこの鈴木。本作では、最凶の悪として日岡の前に立ちはだかる上林を演じた。
一人の人間として強烈な個性を持つ上林をどのように作り込んでいこうか考えていた時に、まさかの緊急事態宣言。そんな中で鈴木の机の上に残った唯一の台本が本作だったという。半年間上林と向き合ってきたという鈴木は「お客さんがみてきたような正義と悪が入れ替わって、回りが全員外道で、自分だけが唯一真面目に生きているという人間像ができ上がってきたとき、自分も上林としてしっかり生きられるし、見てくれたお客さんにも人間の迷いがないところが戦慄してもらえるんじゃないかなというとこから、紐解いていくと、(次第に)上林になりました」と語った。
脚本を作ってる時から上林の配役にとても悩んだと語る監督は「亮平君だったらきっと一緒にこの難しい役を作ってくれるだろう」という安心感があったと話した。
日岡と上林の最初の出会いのシーンが好きだという白石監督は「二人とも並々ならぬ思いがあったみたいで、最初のテストから間に入れないような緊張感があって、変に僕が手をかけるよりは、このまま撮ったほうが良い緊張感がだせるなと思った」と話す。
これに対し松坂も「二人の出会いのシーンはこの作品においては肝。セリフ自体は多くないのにとても会話した気持ちになった」と話し、鈴木も「広島入りしてからそのシーンまでは普段でも話してなかった。それくらい緊張感があった」と語った。
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