財政難にあえぐ日本にも堺雅人のようなリーダーを!/『武士の家計簿』舞台挨拶

堺雅人(左)と仲間由紀恵(右)
堺雅人(左)と仲間由紀恵(右)
堺雅人(左)と仲間由紀恵(右)
仲間由紀恵
西村雅彦(左)の話に大笑いする登壇者たち
堺雅人
仲間由紀恵
「息子」と「夫」に挟まれた松坂慶子
草笛光子
伊藤祐輝
藤井美菜
大八木凱斗
前列左から大八木凱斗、松坂慶子、堺雅人、仲間由紀恵、草笛光子。後列左から藤井美菜、伊藤祐輝、中村雅俊、西村雅彦、森田芳光監督

幕末から明治に至る激動の時代を、節約と家族の愛で乗り越えた猪山家の人々の姿を描いた心温まる感動作『武士の家計簿』。12月4日より公開となったこの映画の初日舞台挨拶が丸の内ピカデリー2で行われ、キャストの堺雅人、仲間由紀恵、松坂慶子、中村雅俊、草笛光子、西村雅彦、伊藤祐輝、藤井美菜、大八木凱斗と森田芳光監督が登壇した。

[動画]『武士の家計簿』予告編
『武士の家計簿』初日舞台挨拶フォトギャラリー

質素倹約を実行し、家計の建て直しを図っていく「そろばん侍」の主人公を演じた堺は「家族のいろいろな思いが随所にあらわれた、素敵な作品になっていると思います」とアピール。その妻を演じた仲間は「撮影現場では温かい家族に囲まれていました。この温かい気持ちを忘れずに、今後も頑張っていきたい」と挨拶した。

一方、主人公の母親を演じた松坂は「堺雅人さんはこのように爽やかな方で、(一緒にいると)緊張感がフワ〜っと解きほぐされました」と“息子”自慢。また、おっとりとした心豊かな女性なので「嫁いびりなんてしないんですね〜」と“嫁”の仲間を見ながら微笑み、「夫にも息子にも恵まれた、とっても幸せで素敵な人なので、私もこうありたいものだなと思っていました」と、演じた役への愛着を語っていた。

そんな猪山家の面々が集った場で、少々、居心地が悪そうなのが西村。彼が演じたのは仲間の父親の役なので、俳優陣のなかでは西村だけが猪山家の一員ではないのだ。それについて「僕は猪山家の家族じゃないので、本来ここにいる人間じゃありません。のけものにされて居場所を失って……」と、妙に渋い声で芝居っ気たっぷりに話す西村に、登壇者も観客も大笑いしていた。

「森田監督とは『それから』以来」という草笛は、「この家族は日本の国だと思って見ていただけたら」と、借金だらけの猪山家と財政難にあえぐ日本を重ね合わせた上で、「今、日本にはリーダーがいませんが、ウチには(堺扮する主人公の)リーダーがいました。そのリーダーの下で一家がまとまり、難局をくぐり抜けていくというお話なので、非常に意味のある映画だと思います。そんな映画に出させていただいたことを誇りに思います」と熱く語っていた。

倹約に励む猪山家は祝いの席に必須の鯛も絵に描いた鯛で代用するのだが、この日は公開を記念して本物の鯛が登場。フォトセッションでは鯛と一緒に記念撮影をしていた。

また、そんな物語にちなみ、この日は全員が鯛の色を服のどこかにあしらって登場。監督は赤系のポケットチーフとブローチを身につけ、子役の大八木は赤いネクタイと、腰には袱紗(ふくさ)をアクセントに飾っておめかし。西村はシャツとメガネのレンズをオレンジでキメ、草笛もオレンジの大振りなネックレスを。仲間は淡いオレンジ色の着物にオレンジの帯揚げ、そしてほお紅もオレンジ。

堺は赤いポケットチーフをあしらっていたが、「鯛の色については、伝言ゲームをやっていくうちにどんどん情報が一人歩きし始めて、オレンジだの朱色だの赤だのとバラバラな色に」と苦笑いしながらも「このバラエティも、猪山家の良さなのかな」と話していた。ちなみに松坂は帯締めが橙色。中村は赤いピンを襟に、伊藤はオレンジ系のポケットチーフとネクタイ、藤井はオレンジのコサージュをそれぞれ身につけていた。

最後の挨拶で堺は「この日を迎えることができて感謝の気持ちでいっぱい」と述べてから、「今回演じた役は、幕末のどんな人物と比べても決してひけをとらないくらい素敵で格好いい人物だと思っています。そんな主人公と猪山家を、末永く愛していただければ」と語りかけていた。

『武士の家計簿』は丸の内ピカデリーほかにて全国公開中。

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