映画『ばかもの』の完成披露試写会が12月8日に有楽町朝日ホールで行われ、主演の成宮寛貴、内田有紀、金子修介監督の3人が舞台挨拶にのぞんだ。
同作は、芥川賞作家の絲山秋子の代表作を映画化したもの。大学生のヒデ(成宮)と、ぶっきらぼうだけど素直な面がある額子(内田)との10年に及ぶラブストーリー。
額子を演じた内田は、彼女の魅力について「ものすごいぶっきらぼうだけど、内面は繊細で可愛い女の子」と、見た目と中身にギャップがあることを指摘。ヒデを演じた成宮は、19歳から29歳までの10年間を演じ分けることについて「1年目と10年目を演じるのとはちょっと違って、少しずつ時が流れていくという設定。微妙な変化をつけるのが難しかったです」と話していた。
2人の共演は今回が2度目。久しぶりの共演について成宮は「中学校の頃から内田さんの大ファンで、生徒手帳のクリアになっている部分には内田さんの写真を入れていた」と筋金入りの内田ファンであることを明かすと、「最初に共演したときは、本当にテンションが上がっちゃった。今回、深いラブストーリーで共演と聞いて、またテンションが上がった」と徐々に話がヒートアップ。
「今日も久しぶりに会ったんですけど、『キレイだなぁ』と思って、会うたびに『オーンリーユー♪』という内田さんの歌声を思い出すんですよね。『ウォウウォウウォウ〜♪』みたいな」とトークも大暴走。これには内田も「(誰か)止めてもらっていいですか?」とストップをかけつつも、「こんなに成宮くんに言っていただけると、恥ずかしくて何を言っていいのかわからない」と照れた様子を見せていた。
また、ヒデと額子の10年かかった大恋愛をどう思うかとの質問に、成宮は「愛については、よくわからないけど、この映画は愛していれば何でもできちゃうというお話。不器用な2人の不器用な愛が、すごく愛おしく思える作品です」とコメント。
内田は「『ばかもの』は、好きな人に好きって伝えなきゃって思える映画。幾つになってもそんな思いはきっとあるんじゃないかなって思ってます」と話していた。
『ばかもの』は12月18日より有楽町スバル座ほかにて全国公開となる。
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