【 #キム・ギドク 】
キム・ギドク
Kim Ki-duk
1960年12月20日生まれ。韓国の慶尚北道・奉化郡に生まれる。暮らしは貧しく、9歳でソウル近郊の一山に転居。小学校卒業後、職業訓練校や工場労働者、軍隊を経て30歳のときに単身渡仏。路上画家として暮らしていたときに『羊たちの沈黙』(90年)、『ポンヌフの恋人』(91年)で初めて映画に出会い衝撃を受け、映画の世界へと飛び込む。帰国後、脚本制作に取り組み「画家と死刑囚」で93年映像作家教育院創作大賞受賞、95年に「無断横断」で映画振興公社脚本公募大賞を受賞。その後、映画会社の専属脚本家を経て96年に『鰐(ワニ)』で監督デビュー。その後も多くの作品を監督するが、ストーリーの暴力性などから韓国映画界で物議を醸し批判にさらされる。一方、世界の映画祭では高い評価を得て、『サマリア』(04年)でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞、『うつせみ』(04年)でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞、セルフドキュメンタリー『アリラン』(11年)でカンヌ国際映画祭「ある視点部門」最優秀作品賞を受賞し、世界3大映画祭を制覇。『嘆きのピエタ』(12年)は韓国映画初となるヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞に輝き、韓国での興行成績も好調だったが、大作がスクリーンを占有し続ける韓国映画界の現状を批判したギドク監督は、自ら国内の上映を4週間で打ち切った。
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