回し蹴りが一番うまい女優になったことが収穫(笑)
400年に渡るオニと人間の壮絶な戦いを描いたアクション大作『ラスト・ブラッド』。主人公はセーラー服に三つ編み姿の女子高生サヤ。父をオニに殺され復讐を誓い、オニと戦い続ける孤独な少女を演じたチョン・ジヒョンに、映画について、そして敵役を演じた小雪について話を聞いた。
──アクションに見応えがありましたが、出演した感想は?
チョン・ジヒョン :これほど本格的なアクションをやることになるとは、最初、思っていませんでした(笑)。実はお話をいただく前に、原作のアニメ(『BLOOD THE LAST VAMPIRE』)を見ていたんです。そして主人公サヤのキャラクターがとても気に入って、魅力を感じ、いつか演じてみたいと思った矢先にこのお話をいただいたんです。
──『ラスト・ブラッド』に出演し、役者として得たことは何かありますか?
チョン・ジヒョン :この映画への出演を通して得たことは、数多くの女優さんの中で、回し蹴りが一番うまいと言えるようになったこと(笑)。これが収穫ですね。
────回し蹴りがうまくなりたいと思っていましたか(笑)?
チョン・ジヒョン :もともと、そんなに回し蹴りに関心があったわけではないんです(笑)。今回のサヤというキャラクターは、刀を振り回すほかに、空中で足蹴りをしたりなど、足を使うアクションが多かったんですね。制服を着ているので、回し蹴りなどでスカートが風に舞い上がる様子はビジュアル的にも美しいですし。でも、実際に(足蹴りを)やってみると、本当に難しかったですね。
──小雪さんと共演された感想は?
チョン・ジヒョン :とても美しい女優さんで、お会いする前に、同じ女優として学ぶべき点があるのではないかと思っていました。お会いしてみると、とても率直な方で、今では良いお友だちになれました。それに撮影中も、とてもリラックスすることができましたね。
──オニと人間のハーフで、復讐を誓った主人公・サヤのどこに魅力を感じましたか?
チョン・ジヒョン :サヤは、表向きは10代の普通の女子高生です。でも一方では、刀を振り回す暴力的な姿がある。そういう極端な2つの側面を表現できることが、この映画の魅力なのではないかな、と思います。サヤ自身について言うと、表面には現れない隠された部分に心の痛みがあると思うのですが、そこに強く惹かれました。
(09/05/28)
チョン・ジヒョン
1981年生まれ、韓国・ソウル出身。モデルを経て女優に。『猟奇的な彼女』(01)でブレイク。主な出演作は『イル・マーレ』(01)『僕の彼女を紹介します』(04)『デイジー』(06)など。
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『ラスト・ブラッド』
2009年5月29日よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国公開
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