1987年5月24日生まれ、ベルギー出身。05年にダルデンヌ兄妹監督の『ある子供』でデビュー。同作はカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞し、彼女自身もセザール賞有望若手女優賞にノミネートされるなど注目を浴びた。主な出演作は『譜めくりの女』(06年)、『レディ・エージェント 第三帝国を滅ぼした女たち』(08年)など。『メモリーズ・コーナー』(11年)では西島秀俊、阿部寛と共演している。
秘書が女性の憧れの職業だった1950年。タイプライターが早く、的確に打てることは就職の必須条件だった。そんな時代のフランスを舞台に、ドジで不器用なヒロイン・ローズがタイプライター早打ち大会に出場、快進撃を繰り広げていく様子を、恋模様を絡めながら描いた痛快作が、この『タイピスト!』だ。
当時、実際に行われていたタイプライター早打ち大会での“激闘”が主軸となるストーリーで、指先の格闘技とも言うべき激しい闘いに皆が驚くはずだ。
社長に猛特訓されながら早打ち大会に挑むヒロインを演じたのはデボラ・フランソワ。劇中ではオードリー・ヘプバーンを彷彿とさせるようなキュートな魅力を振りまく彼女に話しを聞いた。
フランソワ:撮影に臨むにあたって、6ヵ月間、毎日2、3時間練習しました。劇中の早打ちのシーンは早回しなどで加工するのではなく、本当にあのスピードで打とうということになったので、私にとってはものすごいチャレンジでした。コーチについてもらって週3回特訓してもらい、宿題も出されました。とてもハードでしたね。
フランソワ:50年代の女性たちからは、自由を求めるために戦う姿勢を学びました。今、私たちは自由が当たり前のように思い、男女平等だと思いがちですが、戦いは今でも続いているんだと思います。給与の格差など、今でも平等とは言えませんよね。女性たちには、ぜひともこの映画を見て、私たちにはやるべきことがあるんだということを学んでほしいと思いました。
フランソワ:役作りをするにあたっては、50年代の映画をたくさん見ました。監督からも、当時の雑誌や新聞などの資料をもらいました。私自身、マリリン・モンローやオードリー・ヘプバーンなど当時の女優さんが好きなのですが、監督とはディティールに注意しながら動き方や話し方などを相談し、役を作り上げていきました。
当時は女性解放の始まりの時代でしたが、一方では25、26歳になると結婚して子どもを産まなければいけないといった制約がありました。ローズはその逆をやりたがるキャラクターなんですよね。
フランソワ:ロマン・デュリスさんには大変いい印象を持っていて、最初からとてもうまく共演することができました。彼はものすごくしっかり役作りする人で、どっぷりとルイ・エシャールになりきっていたので、本当にルイがいるみたいでした。彼は本当にプロフェッショナルで演技のテクニックも素晴らしく、共演できていい経験になりました。
フランソワ:お気に入りのシーンを選ぶのはとても難しいです。なぜなら、どのシーンも気に入っているからです。ただ、とりわけ好きなのはラブシーンの前のシーンで、赤いドレスを着てバスルームから出てくるところですね。あれはヒッチコック監督の『めまい』にオマージュを捧げているシーンで、とても美しくステキなので気に入っています。それから、やっぱりラストの大会のシーンも気に入っています。
フランソワ:みなさん、ぜひこの『タイピスト!』を見に来てください。とても素晴らしくステキなコメディです!
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