1964年3月11日、アメリカのニューヨーク州生まれ。パニック映画『ミラクル・マイル』(88年)で俳優として映画デビュー。その後『ショッカー』(89年)などの映画出演を経て、1995年にはビリー・クロンク医師役でテレビシリーズ『シカゴホープ』のレギュラーとなり、脚本や演出も手がけた。監督デビューは、キャメロン・ディアス主演のブラックコメディ『ベリー・バッド・ウェディング』(98年)。ほかに『プライド栄光への絆』(04年)、『キングダム/見えざる敵』(07年)などを監督。ウィル・スミス主演の『ハンコック』(08年)を監督し、ヒットメーカーの1人に躍り出ている。
『バトルシップ』ピーター・バーグ監督&ブルックリン・デッカー インタビュー
ユニバーサル映画100周年記念アクション大作の監督とヒロインを直撃!
『E.T.』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など映画史に残るヒット作を世に送り出してきたユニバーサル映画。その100周年記念作となる『バトルシップ』は、太平洋上に突如として姿を現したエイリアンの侵略部隊と世界連合艦隊の壮絶バトルを描いたアクション大作だ。
この映画のプロモーションのためにピーター・バーグ監督と、ヒロインを演じたブルックリン・デッカーが来日。2人に本作へのこだわりからお互いの印象、続編の可能性などを語ってもらった。
ピーター・バーグ監督:こういった大きいアクション映画を撮るに当たって私が気をつけているのは、そのなかにあって俳優が、きちんと自分のキャラクターを持てるということ。人間として映画のなかで何を経験するのかをキャラクターに取り込むことが重要で、単純に大きな爆発やアクションがあるだけでなく、そのなかに感情があることを表現したいと思っています。
ブルックリン・デッカー:私も先週ようやく完成版を見たのですが、最初の印象としては、ユーモアに溢れ、すごく楽しい映画に仕上がったんだなと思いました。これはピーターのおかげだと思っています。やっぱり、こういったアクション映画は特殊効果を多用してアクション満載ではあるけれど、ユーモアのセンスがあまりない作品が多いと思うんですね。それが、この映画にはユーモアがいっぱいあってビックリしました。だからこそ、子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまでが楽しめる映画に仕上がっているんじゃないかと思います。
演技する上で気をつけたことですが、私はまだ、そんなに映画の経験がないので、十分な準備をして臨まなければと思い、きちんとリサーチをすることを心がけました。それに今回は、かなりアクションシーンもあったので、肉体的なトレーニングも受けました。実際に病院に監督と行って、負傷した兵士の話を聞いたりもしたんです。
ブルックリン:実は今回、脚本がトップシークレットだったので、オーディションを受ける時点では、まったく脚本を読んでいない状態だったんです。そうしたなかで、私がこの映画に出たいと思った1番の理由はピーター・バーグが監督だったことです。
これまでの彼の監督作を見ていると、女性の描き方がほかの大作映画と違って、強くてダイナミックで知的だったんですね。それにピーターはキャストやクルーに対して冗談を言ったりして、常にみんなを楽しませようとしているんです。映画製作はどうしても5ヵ月くらいかかってしまうので、楽しく映画を作っていきたいという思いはあります。ピーターはそういう雰囲気を醸し出すのがすごく上手くて、カリスマ的な存在でもあり、能力もあるので一緒に働きやすいんです。それはきっと彼が、かつて俳優として仕事をしていたからだと思います。
監督:やっぱりこうした映画ですので美しい女性が必要でした。こうした映画のことを私は「スーパームービー」って呼んでいるんですけど、東京の15歳の少年とポルトガルの90歳のおばあちゃん、両方が楽しめる映画でなければなりません。そういったことを考えると、どんな世代であろうと男女の違いがあろうと、美というものに対しては、ある程度共感できると思ったんです。
ただ今回、さらに大変だったのは、単純にキレイであるだけでなく、知性もなければいけなかったし、チャンスを自分が掴み取るんだという意気込みもなくてはいけなかった。そういった女優を求めて何百人もオーディションをし、ブルックリンと出会ったわけです。
彼女は年の割にはすごく大人で賢く、普通の女の子が経験していないような経験を積み重ねていることが魅力だと思いました。その後すぐに演技テストも行いました。最終的には心をもっている女優は演技を見ればわかるんです。叫んだり怒鳴ったり、彼女に対してすごく大変なことを仕掛けたんですけど、それでも壊れなかったことが出演に至った1番の決め手です。この映画には単純にキレイというだけでなく、知性をもった美しさが必要だったんです。
監督:映画をご覧になりました?
監督:エンドロールの終わりまで?
監督:あのシーンが続編の始まりかも知れません(笑)。
ブルックリン:絶対、出たいですね。気持ちは100%です。
ブルックリン:軍人役はやってみたいですね。大きな銃を撃ちまくるのも楽しめると思うし、もしかしたら、エイリアンとタッグを組んで、みたいなこともあるのかも知れません。
監督:頭を剃ることになっても?
ブルックリン:もちろん!
監督:本当に?
ブルックリン:喜んで!
監督:どういった能力を持ったエイリアンかによりますよね。私自身、今回のエイリアンはスティーヴン・ホーキングが書いた本からヒントを得ています。彼はスーパーアース(巨大地球型惑星)というものが存在すると言っていて、地球と非常に似た関係の惑星が存在しているが、もしそこが見つかっても、私たちはコンタクトを取らずに黙っている方がいい。つまり、(映画ではビーコンを送っているが)ビーコンなんて送らない方がいいと言っているんです。
私はもし、そうした星からエイリアンが攻めて来たら、必ず凶暴に違いない思っています。というのも、種は本来、凶暴で打ち勝つからこそ生き残っていくものですから。この映画は、私たちに比べて優れた能力を持っている、決して負けないエイリアンが攻めてきたという設定だったのです。
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