1984年12月12日生まれ。兵庫県出身。98年にテレビ番組の企画「ISSAの妹役オーディション」でグランプリを受賞し、芸能界デビュー。08年に映画『「20世紀少年』のヒロイン・カンナ役にオーディションで抜擢され、第33回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。映画・ドラマで女優として活躍する一方、情報番組やバラエティー番組にも積極的に出演。マルチな才能を発揮している。
日本国民が選ぶ「最も怖い映画」第1位に選ばれた大ヒットホラーシリーズ『呪怨』。その完結編となる『呪怨 -ザ・ファイナル-』が公開される。
ムビコレでは、連鎖する呪いに翻弄されるカップルを演じた平愛梨と桐山漣、そして2人を恐怖のどん底に陥れる伽椰子、俊雄という禁断!?の4ショットにインタビューを敢行した。
平:劇場の満員のお客さんを見て、改めて『呪怨』シリーズのすごさを思い知りました。
桐山:本当に満員御礼で、メディアの方々もたくさん来ていただいて、改めて注目度の高さを知った貴重な経験でした。
伽椰子&俊雄:……。
桐山:(2人の表情をのぞき見て)嬉しかったみたいですよ(苦笑)。
平:私は極度の怖がりなので、『呪怨』に出演するって聞いたときには、「ホラーに私が?」って驚きというか信じられない気持ちでしたね。クランクインを迎えるにあたっては、これだけの人気シリーズの、しかもファイナルで主演だなんて大きな責任だなって思いました。
平:スタッフさんから「撮影は面白いよ」って聞いていたんです。でもすごく怖かった。とにかく恐怖に駆られていて、ずっと睡眠不足状態でした。
桐山:僕は怖がりであることを伏せていたのですが、完成披露の時のドッキリで怖がりなのがばれてしまいました(笑)。
平:伽椰子さん、襲い方が怖いんですよ。だから素で涙流しちゃいました……。小学生になった気分でした。現場では過呼吸になっちゃうぐらい恐ろしかったんです。体も腕も長いし、とにかく怖いんです。
伽椰子:(平を睨みつけたあと、桐山に近づく)
桐山:めっちゃ見られてるんですけれど……(苦笑)。『呪怨』シリーズは世代的にぴったりで、初回作から見ていたので、ファイナルでお声をかけていただき嬉しかったです。実際にご一緒してみてわかったんですが伽椰子さんの目の芝居がすごいんです。怨念の力で出せる目力というか、呪いにくるような感じが、生々しくて怖かったですね。
伽椰子:(平を指さす……)。
平:嫌ですね……(苦笑)。撮影中もすごい姿勢で襲いかかられるし、もう怖いのは嫌です。
桐山:現場ではとにかくリアルに恐怖を感じているみたいでした(笑)。愛梨ちゃんはピュアで繊細な方なので、その部分がお芝居でも出ていると思います。天然なところもあって可愛らしい方だなと思います。ある日、お弁当を太陽に向けて温めていたんです。ちゃんと温まったのかは分からないのですが、すごく印象的でした(笑)。愛梨ちゃんがいると現場がホッコリします。
平:はい、温まりました。
桐山:いやー嘘でしょ(笑)。
平:本当なんですよ。太陽に照らしながら食べていたのですが、だんだん温まっていましたよ(笑)。桐山さんは、物静かでクール、笑うときも紳士的な感じで、無駄に語らない人なんだろうなってイメージでした。でも今回のお芝居では、すごい感情表現していたので、すごいなーって思いましたね。
桐山:僕ら同い年なんですけれど「漣さん」って呼んだり、久々に会うと「桐山漣さん」ってフルネームで呼ばれたり……。ちょっと距離を感じましたね(笑)。
平:そんな距離なんてー。すごく優しいんですよ。私が号泣するシーンがあるのですが、カットがかかっても入り込んでしまって、自分の気持ちに戻れなかったんです。漣さんの膝にうずくまって泣いてしまっていたのですが、ずっと待っていてくれたんです。やさしいお兄さんです。
桐山:同い年ですけれどね(苦笑)。
伽椰子&俊雄:(仲良さそうな2人を冷めた目で見つめている)。
俊雄:……。
伽椰子:あ・・・・い・・・・り・・・・。
平:私? 怖いからもう二度とやめてって感じですね。怖いシーンがあると、本当に夢に出てくるタイプなので撮影中は精神的にも追い詰められて、ホラーはもうこりごりですね。
伽椰子&俊雄:……。
平:もうちゃんと成仏しないとだね。
平:わたしは守るべきものがあったら、どんな困難があっても絶対守り通しますね。自分が戦っていきたい。男兄弟が多いので、中身は男っぽいんです。
桐山:僕もそうですね。怖がりではあるのですが、恋人のためなら立ち向かっていきたいですね。
平:気持ちが追い付けないぐらいどんどん怖いシーンが襲ってくるので、わたしと同じ目線になって恐怖を感じて楽しんでいただければと思います。
桐山:カラオケボックスや、駅のホームなど、日常生活に潜む恐怖がオムニバス形式で描かれています。みなさんの日常にも呪いが潜んでいて、すぐ隣に恐怖があるということを感じてもらえたら、うれしいです。
伽椰子&俊雄:……。
(text&photo:磯部正和)
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