三宅島の大噴火によって離ればなれになりながらも、奇跡の再会を果たしたある家族と飼い犬ロックの実話を映画化した『ロック 〜わんこの島〜』。この感動作の完成披露試写会が6月9日に東京国際フォーラムで行われ、佐藤隆太、麻生久美子、子役の土師野隆之介(はしの・りゅうのすけ)、倍賞美津子、岡田義徳、柏原収史、中江功監督が舞台挨拶に登壇した。
熱くて優しい父ちゃんを演じた佐藤は、冒頭で「今日はAKB48の総選挙開票日にも関わらずお越しいただきましてありがとうございます」と来場者に礼を述べ、場内を笑わせていた。
本作は、フジテレビの朝の情報番組『めざましテレビ』の人気長寿コーナー「きょうのわんこ」で紹介されたエピソードを元にした作品。中江監督は、同じフジテレビの人気ドラマ『マルモのおきて』を引き合いに、「この映画は犬もしゃべりませんし、子どもも踊りませんけど、家族全員で楽しめる映画になっていると思います」と胸を張った。
一方、元気で強くてちょっと怖い母ちゃんを演じた麻生は「今回、初めての母親役だったので、撮影前は不安なこともあったのですが、三宅島で長い時間を過ごしている間に(子役の)みんなとも仲良くなれ、佐藤さんや倍賞さんとも本当の家族のようになれました」とニッコリ。司会から「これまでの麻生さんとは違う雰囲気の役」と言われると、麻生は「うちの母親にそっくりでした(笑)。母を参考にしたわけではないのですが……」と話していた。
40日間にも及ぶ三宅島での撮影は天気との戦いだったようで、佐藤は「天候がコロコロ変わるところで、晴れているので『よしスタート』となると、急に雨が降ってきたり、台風に直撃された日もあった」とコメント。倍賞も「これだけ何十年も(女優を)やっていて、これだけ自然に振り回されたのは初めてかも」と話していた。だが、岡田は「僕と(柏原)収史くんの行ったときは、いつもものすごく晴れていて」と、たっぷり観光も楽しんだ様子だった。
この日は犬のロックも登場。久しぶりのロックとの再会について聞かれた土師野は「すごくかわいい」と目を細めた。また佐藤はロックとの撮影について「ワンちゃんとの撮影って時間がかかると思っていたんですけど、ロックは本当にお利口で、スムーズに撮影が進みました」と振り返り、ロックのかわいい表情を楽しんでほしいと会場に語りかけていた。
『ロック 〜わんこの島〜』は7月23日より全国東宝系にて公開となる。
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