昨年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門でグランプリを受賞し、その後、口コミでも話題となり、全国各地で上映されてきた『SR サイタマノラッパー』。そのリバイバル上映が新宿バルト9で1週間限定レイトショー公開されることになり、初日である4月10日夜に舞台挨拶が行われ、入江悠監督と、劇中に登場するラップユニット「SHO-GUNG」のメンバー、ヒロインを演じたみひろらが登壇した。
[動画]みひろらが登壇『SR サイタマノラッパー』舞台挨拶
初日の模様を綴った入江監督ブログ
4度目のリバイバル上映となる『SR』。それが新宿バルト9で行われることについて入江監督は、「バルト9に決まった時点で奇跡だと思ってすごい喜んだが、初日どうなるんだろうって思っていて。そしたら、こんなに大勢のお客さんに来ていただいて」と感謝の意を述べると、「でも、あまりにも長くこの映画と一緒に走り続けてきたので、最近息切れが激しくなってきた」と明かし、笑いを誘っていた。
また監督は、この映画から人気に火が付き、この日も舞台挨拶前に劇場でゲリラライブを行ったSHO-GUNGに関しても、「もうそろそろ、普通の男の子に戻ってもらおうと思っている(笑)」と、今回の上映を機に正式解散することを発表。すると、「ヨオヨオヨオヨオ」とラップのリズムで息巻きながらSHO-GUNGのメンバーが登場。監督に文句をつけるのかと思いきや、「元ショーグンのMCトムです」などと挨拶し、司会から「早っ!」と言われていた。
本作が撮影されたのは1年以上も前。入江監督は「出演者はみんな、僕の実家で合宿してたので、IKKU(駒木根隆介)にはカレーを作ってもらい、TOMさんにはいろいろと酒を……みたいな。スタッフ兼役者みたいな感じで頑張ってもらいました」と当時を振り返っていた。
この日は途中から、ヒロインを演じたみひろも登壇。SHO-GUNGと同じTシャツ姿で登場したことについて、「実は何を着ていこうか迷ったんです。それでTシャツと短パンのすごいラフな格好で訪れたら、マネージャーに『ジミ』って言われて。で、さっき、待っているときにSHO-GUNGのみなさんが半袖のTシャツを着ているのを見て、これは着るしかないと思って、急きょ着ました」と話していた。
さらにみひろは、今後のスケジュールを語った入江監督の「小説版も出ます。IKKUとみひろの(映画で描かれていない)話とかを、すごく突っ込んで書いてます」という言葉に興味津々。「私、初耳です。小説書いているんですか?」と監督に確認し、自分が演じた役が、小説版ではどんな風に描かれているのかに興味を持っているようだった。
『SR サイタマノラッパー』は4月16日まで新宿バルト9にて、レイトショーでリバイバル上映中。
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