本屋大賞を受賞したベストセラーを映画化した『告白』。4月20日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで、この映画のトークショーが行われ、主演の松たか子と中島哲也監督、原作者の湊かなえが登壇した。
ある中学教師がホームルームで、我が子はこのクラスの生徒に殺されたと話し始めるところからスタートする衝撃的なミステリー。『下妻物語』『嫌われ松子の一生』と、ベストセラー小説を映画化し高い評価を得てきた中島監督が、「見た人によって印象が異なる作品なので、反応が気になる」と話すと、試写を見たばかりの観客から「恐かった!」という声が。それを聞いて笑顔を見せた監督は、「面白くなかったら、原作か主演女優のせい。面白かったら僕が頑張ったから(笑)」と強気な発言をしていた。
緊張感あふれる現場と女優泣かせで知られる監督だが、松は「毎日、非常に面白く、楽しく撮影していました」と涼しい笑顔。監督によると「(撮影中)いろんな顔が見れるので面白くて、OKなんだけど何回も撮り直したシーンもありました。プレッシャーに押しつぶされてもおかしくない役だと思いますが、割とラクに演じていたのでは? まだまだ何か出てくるんじゃないか」とのこと。「難しいこの役ができるのは、この世代の女優では松さんしかいない」という監督の強い希望で実現したキャスティングだそうだが、松も「監督の演出は難しいけれど、そこに行けたらいいだろうなと思えるような魅力的なもので、もっと一緒にやっていたいと思いました。上手に導いていただいた感じです」と相思相愛の様子だった。
この日は湊も試写を鑑賞。号泣してしまったそうで、「この本を書いたことを後悔したこともありましたが、中島監督に映画にしてもらうために書いたんだと思えました。今日から後悔することはありません!」と興奮気味に話すと、中島監督は「嬉しいというか重いというか……重すぎて辛い」と複雑な笑顔を浮かべていた。
タイトルと衝撃的な内容にちなみ、この日はそれぞれが衝撃告白するコーナーも。中島監督は「撮影中に10Kg痩せました」と告白。これまでの撮影では太ることが多かったそうだが、「(『告白』は)悩みながら撮っていたから。ダイエットには暗い映画を撮るのがいいですね」と嬉しそうに話していた。一方、松は「泳げない」と告白。劇中でプールに飛び込むシーンがあるが、水深をひどく気にしていたそうで、心優しい監督が浅めにしてくれたことも明らかに。また湊は、原作の第1章を執筆中に鼻血を出してしまったと告白。そんなことは初めてで、それだけ思い入れの強い作品だったと話していた。
映画については「いつもより笑顔が多い作品」と意外な発言をした中島監督。「でも、その笑顔の裏で、人間はどれだけ恐いことを考えているのかと言うことを表現したかった。ホラー的な恐ろしい一面もあるけれど、人間ドラマとして受け止めてもらえると嬉しい」とコメント。また湊は、「映画と本でワンセット。両方楽しんでいただけたら」と話し、「原作の文庫本の帯が映画の割引券になっています!」と、告知もしっかりこなしていた。
『告白』は6月5日より全国公開される。
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