【映画を聴く】『イップ・マン 継承』前編
若き日のブルース・リーも登場
“宇宙最強”のキャッチフレーズで知られるドニー・イェン主演の“イップ・マン”シリーズ第3弾『イップ・マン 継承』が、いよいよ日本でも公開される。すでに世界各国で大ヒットを記録しているが、日本では2011年公開の第1作『イップ・マン 序章』と第2作『イップ・マン 葉問』以来、6年ぶりの新作となる。
・海外からも引っ張りだこの作曲家が語る、話題作の舞台裏/川井憲次インタビュー
冒頭、若き日のブルース・リーが弟子入り志願でイップ・マンのもとを訪れるシーンで一気に観客の心を掴む本作。今回迎えられた“最凶の敵”は、なんと元プロボクサーのマイク・タイソン。1959年の香港の裏社会を牛耳る不動産王、フランクを演じている。すでに何作かで映画出演を経験していることもあってか、演技もアクションも意外なほどナチュラル。モハメド・アリと並んで世界最強と称されたタイソンと“宇宙最強”の男のアクションシーンは、シリーズ屈指のスリリングな仕上がりとなっている。
川井憲次は、日本では『機動警察パトレイバー the Movie』や『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『イノセンス』『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』など、押井守監督のアニメ作品への楽曲提供でよく知られているが、『リング』や『仄暗い水の底から』『デスノート』などの日本映画のほか、“イップ・マン”シリーズ、『セブンソード』『墨攻』といった中国・香港合作映画などにも積極的に関わっており、直近では『攻殻』のハリウッド版『ゴースト・イン・ザ・シェル』の楽曲の一部も手がけている。
(後編「世界が認める川井憲次、仕事が早くて完璧!なスゴ腕に驚かされる」に続く…)
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