アカデミー賞最有力との呼び声も高いスティーブン・スピルバーグ監督最新作『戦火の馬』。この映画のワールドプレミアが現地時間12月4日にニューヨークのリンカーン・センター内にあるエイヴリー・フィッシャー・ホール(Avery Fisher Hall)で行われた。
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『戦火の馬』はイギリスの作家マイケル・モーパーゴが1982年に発表した同名小説を映画化したもの。第一次大戦前後のイギリスを舞台に、貧しい農家に引き取られた一頭の美しい馬ジョーイと、この家の少年アルバートとのかけがえのない絆を描いた感動作だ。映画化の前には舞台化もされており、本年度のトニー賞では5部門に輝いている。
この日のプレミアは、全長200m、幅5mのレッドカーペットが敷き詰められ、35台のテレビカメラと100名のスチールカメラマンを含む300名以上のマスコミが取材に訪れるなかスタート。
映画初出演にして、本作の主人公に抜てきされたジェレミー・アーヴィンは「すごく緊張してる! 2年間の努力がようやく形になってワクワクしている。出演が決まったときは19歳だった僕が、今では21歳……。すごく実のある2年間だった」と興奮を隠し切れない様子。
イギリス陸軍大尉を演じたトム・ヒドルストンも「スピルバーグ監督は僕の子どもの頃からのアイドルだった。その監督の映画で、しかも感動的なストーリーと息を呑むような美しい映像で綴るこの素晴らしい映画に出演でき、本当に嬉しく思っている」と語った。
本作が“希望”を描いた作品であることから、スピルバーグ監督は「どんな状況に置かれていようと、それを信じて見つけようとする心さえあれば、希望は必ず見つかるもの。行く先に希望が待っていると信じて、頑張って下さい」と日本にエールを送っていた。
『戦火の馬』は2012年3月2日より全国公開となる。
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