『キツツキと雨』でゾンビ役に扮した役所広司が小栗旬らと初日舞台挨拶に登壇

左から小栗旬、役所広司、沖田修一監督
左から小栗旬、役所広司、沖田修一監督

60歳の村の木こりと、ゾンビ映画を撮影中の気弱な新人監督(25歳)との交流をユーモラスに描いた『キツツキと雨』。この映画が2月11日に公開となり、角川シネマ新宿で行われた初日舞台挨拶に役所広司、小栗旬、沖田修一監督が登壇した。

[動画]『キツツキと雨』予告編

木こり役を演じた役所は「今日はこのように多くの方にお集まりいただき、ありがとうございました。この作品の応援をお願いします」と挨拶。「木こり役はもちろん初めてです。チェーンソーは得意ですよ。初めて脚本を読んだとき、マイ・チェーンソーを持っているので唯一得意なものがあったと思いました(笑)」と役について語ると、劇中でさらにゾンビ役を演じたことについては、「あんだけのメイクをしたのは初めて。楽しみにしていたシーンでした」と話した。

一方、気弱な監督役を演じた小栗は「不思議な気分でしたね、僕の『カット』のかけ声で演技が止まることがあって(笑)。助監督さんが『この人のカットでは止まらないでください〜!』と叫んでいたのが面白かったです」と振り返ると、印象に残るシーンとして役所との風呂場のシーンを挙げ「とにかく寒かったです。氷点下のなか、震えながらのシーンでした」とコメント。

これには役所も「本当に寒かったね! 役者魂で乗り切った感じです」と同意。また、昨年秋に開催された東京国際映画祭で審査員特別賞、第8回ドバイ国際映画祭では最優秀男優賞・脚本賞・編集賞の3冠を獲得したことについては「国境を越えて、この作品が受け入れられ、楽しんでいただけたことが嬉しい。日本人であれば、なおさらこの作品の良さが伝わると思います。スタッフのみんなで祝いたいです」と話していた。

最後の挨拶で小栗は「映画も面白いですけど、監督が書いたこの作品の小説も面白い。みなさんぜひ、お近くの書店で買ってください」と、沖田監督が書き下ろした本作の前日談にあたる「キツツキと雨 ユートピアを探して」をアピール。役所も「次の直木賞候補だね(笑)」とプッシュしていた。

そうしたなか沖田監督は「このように公開初日を迎えられてとても嬉しいです。この作品をどうぞよろしくお願いします」と締めくくり、舞台挨拶は終了した。

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