太平洋上に出現したエイリアンの侵略部隊と世界連合艦隊の壮絶な戦いを描いたSFアクション『バトルシップ』。この映画の来日記者会見が日本初となる米軍横須賀基地 原子力航空母艦ジョージ・ワシントン上にて4月2日に行われ、キャストのテイラー・キッチュ、浅野忠信、リアーナ、アレキサンダー・スカルスガルド、ブルックリン・デッカー、ピーター・バーグ監督が登場した。
この日のジョージ・ワシントンのフライトデッキには、日本から約100名、海外から約50名ものプレスが集合。映画のワンシーンさながら米軍セーラーが敬礼で迎えるなか、キャスト陣がレッドカーペットを歩いて登場した。
主役のアメリカ海軍新人将校アレックスを演じたキッチュは「パールハーバーで6ヵ月間撮影し、兵士のみなさんとその家族を見て、いろいろな犠牲を払ってがんばっている姿に影響を受けました。今みなさんの前に立つことができて本当にうれしいです」と感無量の様子。
父が海軍マニアだというバーグ監督は、日本初の空母での会見について「ジョージワシントンの上で会見ができることを誇りに思っています。本作は幸運にめぐまれました。撮影でも海軍の空母や駆逐艦など
使わせていただきましたし」と興奮気味にコメント。
海上自衛隊の艦長・ナガタ役の浅野は「2年前の今頃、海上自衛隊の艦に乗せてもらい説明を受けました。その後ハワイで撮影し、今この艦に乗れて幸せです」と喜びを語ると、記者から日本とアメリカの艦の違いについて聞かれ、「怒られてしまうかもしれませんが、日本はやはり真面目だからか、とてもきれいで、アメリカの方はところどころラフなところが……。コーラのキャップが挟まっていたり(笑)。汚いというわけではないんですよ!」と回答。
浅野の正直な感想に、米軍セーラーたちからも思わず笑みがこぼれると、監督が「ひと言、付け加えさせてください。アメリカのほうはとてもクリーンなんです。日本のほうはさらにクリーンというだけですよ(笑)」とフォローし、会場はさらに大きな笑いに包まれていた。
本作では、R&B界の歌姫リアーナが銀幕デビューをはたしていることも注目だが、アレックスの親友役を演じたリアーナは「最高の体験でした。海兵のみなさんと同じレベルまで演じられたかわかりませんが、がんばりました」とコメント。
共演の感想についてキッチュは「彼女は監督のプロセスに乗っ取って反応し演じていたので尊敬しました」、浅野は「歌手として活躍されているので、最初から存在感がありましたね。すでに役柄として説得力があって、海兵そのものでした」とそれぞれ絶賛していた。
記者からの質問では、海外ドラマ『トゥルーブラッド』が日本でも放映されて人気のスカルスガルドが女性ファンへのメッセージを求められる場面もあり、「女性だけでなく、男性もそして動物からも愛していただけたら」と答えて、場を沸かせていた。
『バトルシップ』は4月13日よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国公開される。
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