宮崎あおい主演作がクランクアップ「そこに“生きる”ということを強く求められる」

『ペタル ダンス』
『ペタル ダンス』

宮崎あおいが主演し、前作『好きだ、』(06年)がロングランを記録した石川寛監督最新作『ペタル ダンス』の撮影が終了し、2013年春にシネクイントほかにて劇場公開されることがわかった。

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同作は、大学時代からの友人同士であるジンコと素子が、同じく大学時代の友人で、1人地元に残ったミキに関する“ある噂”を聞き、互いの休暇を合わせて彼女に会いに行くというストーリー。ひょんなことから、原木という若い女の子も運転手として旅に同行することになり、ミキが住む北の果ての風の町へと1泊2日の小さな旅を始める。

心に様々な哀しみを抱えながらも、小さな旅に出ることで自分自身を見つめ直し、新たな気持ちでリスタートしようとする女性たちの姿を丁寧に描いた作品で、3月3日にクランクインし3月30日にクランクアップ。完成は2012年秋の予定だ。

宮崎が演じたのは主役のジンコ役。石川監督とは『好きだ、』以来6年ぶりのタッグとなる。ほかには、ジンコの友人素子役に安藤サクラ、ジンコと素子の大学時代からの友人で、1人地元に残るミキ役に吹石一恵、ひょんなことからジンコたちと旅をすることになる原木役に忽那汐里が扮している。

本作について宮崎は「石川監督の演出方法はとても独特で、1人の人間としてそこに“生きる”ということを強く求められます。自分自身を試される現場でもあります。私にとって特別だった石川組にまた参加させていただけて嬉しかったです」とコメント。

忽那は「毎日悩みながら隅の隅まで1人ひとりの人間を作り上げていく監督の姿に、ものすごい熱意と愛情を感じました。1年以上ぶりの映画となりましたが、どこまでも妥協しないチームと素敵な女の子の旅の物語を最後まで作ることができました」と話し、吹石は「監督の作品に対するこだわり、情熱的な姿勢には感動を覚えるほどでした。演出? エチュード? ドキュメント? どれともいえない監督の紡ぎだす物語が、どのような形になるのか。私自身、とても楽しみにしています」と語っている。

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