『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田守監督による3年ぶりの新作『おおかみこどもの雨と雪』のワールドプレミアが、現地時間6月25日(日本時間6月26日)にパリで開催され、パリ最大のシネコンで上映前に行われた舞台挨拶に細田監督と主人公の花の声を演じた宮崎あおいが登壇した。
同作は、“おおかみおとこ”とのおとぎ話のような恋をきっかけに、2人の“おおかみこども”の母となる主人公・花が、恋愛・結婚・出産・子育てを通じて成長する姿と、彼女のもとに生まれた“おおかみこども”たちが自立するまでの13年間を描いた作品。
細田作品は国内外で高評価を得ているが、なかでもフランスでは人気が高く、すでに公開が8月29日からと決定。今回の舞台挨拶付き上映も1週間前に売り出したチケットが発売初日に完売するほどの人気ぶりだ。
2人は満席のなか、大きな拍手で迎えられ、細田監督は「世界に先駆けて、本作をフランスのみなさんにご覧いただけることを嬉しく思っています」と挨拶。その後、上映が始まると、後半になる頃には登場人物に心を寄せ涙を拭う観客の姿も見られ、エンディングになると客席からは「ブラボー!」「細田守はさすがだね!」という声と共に盛大な拍手が起こり、2分間に及ぶスタンディングオベーションも巻き起こっていた。
これには観客と一緒に映画を鑑賞していた細田監督と宮崎も、喜びと安堵の表情を浮かべ、フランスの観客の反応に宮崎は「みなさんの感情表現がとても豊かで、こんなに笑うところがある映画なんだという新しい発見もあって、新鮮な気持ちで見ることができました」と挨拶をした。
ワールドプレミアにあわせて行われた現地マスコミ向け試写会でも同作は好評で、「ディズニーやピクサー作品とは一線を画すアニメーション映画だ」「これまでのアニメ作品と異なり、大人も楽しめる複雑な物語を内包した映画的な映画」などと絶賛する声が上がっている。
フランスでの公開規模の目安と言われるプリント予定数は50プリントで、これはフランスで人気を集める北野武監督作『アウトレイジ』(50プリント)、『おくりびと』(47プリント)と並ぶ数字。だが、本作の海外セールス担当者は「8月の公開を皮切りに、今後上映館が100館にも迫る勢いでブッキングされていくだろう」と語るなど、フランスでの人気もまだまだ広がっていきそうだ。
『おおかみこどもの雨と雪』は7月21日より全国東宝系にて公開となる。
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