岡崎京子の同名人気マンガを、主演に二階堂ふみ、相手役に吉沢亮を迎えて映画化する『リバーズ・エッジ』。この映画が今年で68回目を迎えるベルリン国際映画祭のパノラマ部門オープニング作品に決まったことがわかった。
本作は、1993年〜1994年にかけて「CUTiE」(宝島社)で連載されていた原作をベースに、どうしようもない欲望と孤独を持て余し、愛に飢え、暴力に逃げ、生きることにもがく高校生たちの姿を鮮烈に描いた作品で、二階堂が自由に生きる今時の女子高生・若草ハルナ役、吉沢がハルナの同級生でゲイのため執拗なイジメに遭う山田役を演じる。
行定勲監督がメガホンをとり、原作者の岡崎との固い絆で知られる小沢健二が初めて映画主題歌を書き下ろしたことも話題となっている。
そんな本作が、世界3大映画祭の1つであるベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されることは昨年末に発表されていたが、今回新たにパノラマ部門のオープニング作品として映画祭の開幕を飾ることが発表された。
パノラマ部門は世界中から良質の作品を幅広いジャンルで集めた部門。このオープニングに邦画が選出されるのは、2007年の山田洋次監督『武士の一分』以来の快挙となる。
なお、今年のベルリン国際映画祭では、「RADWIMPS」の野田洋次郎や夏木マリ、村上虹郎、渡辺謙ら日本人キャストも多数参加するウェス・アンダーソン監督による『犬ヶ島』が映画祭のオープニングを飾り、同じパノラマ部門には黒沢清監督の『予兆 散歩する侵略者 劇場版』が正式出品されることも発表されている。
『リバーズ・エッジ』は2月16日より全国公開となる。
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