3月29日にTOHOシネマズ日比谷がオープンした。スクリーン数は都内最大級となる13。複合施設「東京ミッドタウン日比谷」の4階に新設された11スクリーン、既存のTOHOシネマズ スカラ座とみゆき座を改装した2スクリーンの計13スクリーンとなる。
・今春、TOHOシネマズ日比谷のオープンで「映画の街」日比谷の復活なるか!?
同館は大人の観客を意識。「映画の宮殿 THE MOVIE PALACE(ザ・ムービーパレス)」をコンセプトにした豪華なシネコンだ。新設される11スクリーンは1フロアにある。都心部のシネコンでは2層や3層に分かれることが多く、ゆったりとした1フロアが特徴だ。ロビーは広々としており、日比谷公園を一望できるガラス張り。アトラクション要素が強く、若者に人気の4Dシアターは導入していない。
同館の目玉が「TOHOシネマズ プレミアム シアター」の導入だ。スクリーン1を「プレミアムシアター」と名付け、「プレミアム ラージフォーマット」「プレミアム サウンド」「プレミアム シート」の3つのプレミアムを備えている。プレミアム ラージフォーマットはTOHOシネマズの独自規格による巨大なスクリーン「TCX」。プレミアム サウンドは「カスタムオーダーメイドスピーカーシステムで、日本で初めてシアターに合わせてスピーカーを作り上げた。「プレミアム シート」は革製のリクライニングシートの「プレミア ラグジュアリー シート」と木目調のボックスで仕切られた「プレミア ボックス シート」。また、映画の舞台挨拶などで使用できる舞台装置があるのも特徴だ。
TOHOシネマズ日比谷は13スクリーンだが、すぐ近くにTOHOシネマズ シャンテシネの3スクリーンがある。こちらはミニシアター。日比谷に行けば、娯楽作からアート系映画まで鑑賞できる環境が整う。
東宝が目標とするのは、日比谷を映画街として復権させること。シネコン時代になり、3スクリーンしかなくて使い勝手が悪く、観客動員数も減っていたTOHOシネマズ日劇を閉館。TOHOシネマズ日比谷に注力する。
日比谷には東宝の演劇の劇場である東京宝塚劇場、シアタークリエもある。日比谷は東宝グループ発祥の地であり、日比谷を映画・演劇の街、「HIBIYA・ブロードウェイ」にすることを目指している。
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