男女の役割が逆転した江戸時代の大奥で展開する愛と野望を描いた『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』のプレミアム試写会が、12月17日に東京国際フォーラムで行われ、堺雅人、菅野美穂、尾野真千子、柄本佑、要潤、桐山連、郭智博、永江祐貴、三浦貴大、宮藤官九郎、西田敏行、金子文紀監督が舞台挨拶に登壇した。
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まずは自分の役柄について説明した登壇者たち。野心を胸に大奥でのし上がる男を演じた堺は、役柄について「野心のある役ですが、自分自身はあまり野心がないので、ありったけの野心を絞り出して演じました」と説明。また、絶世の美男を演じた感想については「台本のト書きに“美貌の青年”“回りの空気を浄化してしまうほどの美しさ”と書いてあるので、どうやって演じればいいのかとドキドキしていました」と苦笑いしていた。
3000人の美男にひれ伏される女将軍を演じた菅野は「魔性の部分と天真爛漫な部分があり説明するのが難しい役で、どう言えば分かりやすいのかずっと考えていたのですが、今日、やっと分かりました」と嬉しそうに報告。「壇蜜さんみたいな役だったんです!」と、人気急上昇中のセクシー女優を例に、役柄を説明してくれた。
続いて尾野が「格好いい役」と説明。要は菅野の話を受け「壇蜜さんとは真逆な役」と話して笑いを取り、宮藤は「西田さんは女性と絡みがあるんですけど、僕はなかったんですよね〜」と残念そうに言ってから「もう終わっちゃったという役なので、枯れた感じを出しました」と話していた
一方、宮藤からうやらましがられた西田が「長い役者人生のなかでも本当に数少ない濡れ場を、(今回は)尾野真千子さんと演じさせていただきました!」と嬉しそうに話すと、客席からは温かく大きな拍手が送られた。
若手の4人には「映画と同じように男女逆転の世界で生きるなら?」という質問が。まず、本作で「時代劇、京都弁、濡れ場の3つの“初”を経験した」という桐山は「男性に走ることは避けたい」と話し、郭は「権力のある人に媚を売って上手く立ち回りたい」とニンマリ。永江は「絶対に恋愛せず、マジメに努力して主人公のようになりたい」、三浦は「長いものに巻かれて生きていきたい」と答えていた。
大ヒットした前作『大奥』でもメガホンを執った金子監督は、映画について「かれこれ7年間『大奥』に携わってきましたが、本作で全て出し切りました」と全力投球したことを告白していた。
最後の挨拶をしたのは堺。「1人の人間の寂しさを描いた作品。最後に愛や温かいメッセージが残ると嬉しいと思います」と客席に語りかけていた。
『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』は12月22日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開される。
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