人気アニメーション作家・新海誠が初めて“恋”を描いた『言の葉の庭』の公開が決定!
繊細な物語と独自の世界観で人気の高いアニメーション作家・新海誠。その最新作『言の葉の庭』が来年、公開されることが明らかになった。
『星を追う子ども』から2年ぶりの作品となる同作。新海は、「初めて「恋」の物語を作っている。すくなくとも自分の過去作では描いてこなかった感情を、本作ではアニメーション映画のなかに込めたいと思っている」と、作品作りに寄せる想いを吐露。
新海監督はまた、「春」を「波流」と書き、「菫(すみれ)」を「須美礼」と“音”で書いた大和言葉──文学よりも先に芽生えた話し言葉の時代の活き活きとした情景に思いを馳せ、次作について「そして、“恋”は“孤悲”と書いた。孤独に悲しい。遠い我々の祖先が恋という現象に何を見ていたかがよく分かる。ちなみに“恋愛”は近代になってから西洋から輸入された概念であるというのは有名な話だ。かつて日本には恋愛はなく、ただ恋があるだけだった。『言の葉の庭』はそのような恋──愛に至る以前の、孤独に誰かを希求するしかない感情の物語だ。誰かとの愛も絆も約束もなく、その遥か手前で立ちすくんでいる個人を描きたい」とコメントした。
『言の葉の庭』は2013年の“新緑の季節”に公開される。
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