カンニング竹山主演の『ねこタクシー』が6月12日に封切られ、竹山とその妻を演じた鶴田真由、娘役を演じた山下リオ、亀井亨監督の4人が、シネマスクエアとうきゅうで行われた初日舞台挨拶に登壇した。
[動画]『ねこタクシー』 舞台挨拶/カンニング竹山、山下リオ、鶴田真由
冒頭からいきなり竹山は、「隣の劇場ではまもなく『アウトレイジ』の舞台挨拶が始まるというのに、なぜ、みなさん、『ねこタクシー』を見に来たわけ。俺だったら絶対『アウトレイジ』を見るよ」と挨拶。会場を笑わせると、そんななかで足を運んでくれた観客に感謝の意を述べていた。
本作での竹山は、いつものキレキャラではなく、うだつの上がらない中年タクシードライバー。演じることになった時点では、まだ台本もできておらず、「タクシーという言葉を聞いて、ロバート・デ・ニーロが思い浮かんだ。だから濡れ場や暴力シーンがあるに違いないと思ったが、ただの気の弱い40歳のオヤジだった」と竹山は明かすと、「僕の奥さん役が鶴田さん、娘役が山下リオちゃんで、僕のDNAが入っていない」と語っていた。
これに対し、司会が「そうですよね」と素直に反応すると、竹山も「はい」と一瞬、聞き流す。が、すぐに気づいて「そうですよね!って」とキレかかる場面も。
また、猫との共演について、動物モノをやるのは初めてだったという竹山は「クランクインのときは、御子神(みこがみ)さん(主演猫の役名)という猫が6匹くらいいて、入れ替わり立ち替わり、新しい御子神さんがくるのかと思っていたが、実際はみーすけという猫が一匹で、ずっと一緒にやっていた」と明かしていた。
そんな竹山演じるダメ男を支える妻を演じた鶴田は「御子神さんは本当にすごい猫。動物や子どもと共演すると現場が大変だとよく言いますが、御子神さんは本当に優秀で、御子神さんが機嫌が悪くて芝居が止まっちゃったりとか、そういうことは1度もありませんでした」と褒めていた。
すると司会が鶴田に「御子神さんの話ばかりされていて、竹山さんの話が1つも出てこなかった」と指摘。慌てて「私カンニングのファンになりました」と付け加える鶴田。竹山に「本当ですか?」と聞かれると、「本当です。番組ではキレキャラですが……」と言いかけてから「でも、あまり持ち上げてもアレですね」と本音を漏らすと、竹山も「微妙な空気になる」と笑っていた。
また山下は、劇中の家族と似ていると思う共通点を聞かれ、「性格は似ていると思わないが、雰囲気が似ているかも」と答えると、竹山は「雰囲気、絶対似てないでしょう。リオちゃん、そんなに無理しないくていいよ」と自虐的なフォローをしていた。
『ねこタクシー』はシネマスクエアとうきゅうほかにて全国公開中。
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