シリーズ6作目『ミッション・インポッシブル/フォールアウト』がアメリカで7月27日、日本で8月3日から公開されるが、『ミッション』シリーズのアメリカでの興収は伸び悩んでいる。
・洋画人気が完全復活! 支えるのは人気シリーズとスターパワー
1作目(96年)が年間興収3位、2作目(00年)が年間3位と好調だったものの、3作目(06年)年間14位、4作目『ゴースト・プロトコル』(11年)年間7位、5作目『ローグ・ネイション』(15年)年間11位。アメリカの興行成績を見る限りでは、シリーズがいつ打ち切りになっても不思議ではない。だが、シリーズが続く要因が大きく2つある。
1作目(96年)
アメリカの興収+海外の興収=総興収
1億8100万ドル+2億7700万ドル=4億5800万ドル
(海外トップ3が日本5400万ドル、イギリス2930万ドル、フランス2910万ドル)
2作目(00年)
2億1500万ドル+3億3100万ドル=5億4600万ドル
(トップ3が日本9400万ドル、イギリス2600万ドル、ドイツ2500万ドル)
3作目(06年)
1億3400万ドル+2億6400万ドル=3億9800万ドル
(トップ3が日本4400万ドル、韓国3800万ドル、イギリス2900万ドル)
『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(11年)
2億900万ドル+4億85008万ドル=6億9400万ドル
(トップ3が中国1億100万ドル、日本6700万ドル、韓国5100万ドル)
『ローグ・ネイション』(15年)
1億9500万ドル+4億8800万ドル=6億8300万ドル
(トップ3が中国1億3600万ドル、日本4210万ドル、韓国4160万ドル)
もう1つは、製作・配給に当たる映画会社パラマウントが置かれた状況だ。パラマウントで今も続く人気シリーズといえば『ミッション』『トランスフォーマー』『スタートレック』。『ミッション』はパラマウントにとって貴重なシリーズで、興行成績が多少不振になっても続ける意欲が旺盛だ。さらにトム・クルーズとパラマウントの蜜月関係があり、『ミッション』以外でトムが続編に出たのは『ジャック・リーチャー』のみで、これもパラマウント。また来年には『トップガン』の続編もある。『フォールアウト』の興行成績次第だが、シリーズが今後も続く可能性は高い。(文:相良智弘/フリーライター)
相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
【舞台挨拶あり】齊藤工が企画・プロデュース『大きな家』公開直前舞台挨拶付試写会に15組30名様をご招待!
応募締め切り: 2024.11.22 -
『型破りな教室』一般試写会に10組20名様をご招待!
応募締め切り: 2024.11.29