累計発行部数4500万部を超える不良マンガを小栗旬や山田孝之らの共演で2度に渡って映画化し、1作目『クローズZERO』(07年)が興収25億円、2作目『クローズZERO II』(09年)が興収30億円の大ヒットとなった『クローズ』シリーズ。この作品が新たな監督とキャストを迎え『クローズEXPLODE』として映画化されることとなり、その製作発表が4月4日に港区のタブロイドギャラリーで行われた。
登壇したのはキャストの東出昌大、早乙女太一、勝地涼、岩田剛典、ELLY、KENZO、やべきょうすけ、永山絢斗、柳楽優弥と、山本又一朗プロデューサー、豊田利晃監督。
前2作に引き続きプロデューサーをつとめる山本は「実は最初から、このシリーズは6本は作ろうと思っていた」と明かすと、「なぜ今、再び?」という質問には、「前の出演者が卒業してしまったが、新たな俳優さんたちとこうして出会えた」とコメント。次いで「『1』も『2』も俳優陣が頑張ってくれた。僕はこの新しいメンバーで『3』も『4』も作りたいと思っている」と早くも続編製作への意欲をのぞかせた。
一方、キャスティングのポイントについて聞かれた豊田監督は「まずは気合いが入っていること。普通のイケメンではなく、背中に背景があるヤツで、一緒に仕事をしたかった人たち」と説明。前2作のメガホンをとった三池崇史監督からバトンを渡された形になるが、どんな作品になるかと尋ねられると「『1』『2』が牛丼だったら、今度はすき焼き」と答えた。
物語は、『クローズZERO II』の1ヵ月後に幕を開ける。滝谷源治(小栗旬)や芹沢多摩雄(山田孝之)らが卒業し、新年度を迎えた鈴蘭高校では、空席になった頂点の座を狙い、新3年生が次々と名乗りをあげている。もっとも頂点に近いと目されているのが、柳楽優弥演じる鈴蘭のケンカ偏差値第1位の強羅徹。
一時は太ったりもした柳楽だが、この日はヒゲも蓄え、ワイルドな姿に豹変。役作りについて聞かれると、「台本のト書きに『強羅のオーラ』って書かれていて、オーラってどうやって出すんだろうってことを、クランクアップまで考えていました」と苦心した様子。「出せたと思う?」という質問に「監督がOKを出してくれたので……」と答えると、豊田監督から「出てたよ、赤いヤツが」とフォローされ、照れた表情を浮かべていた。
そんな強羅の脅威となるのが、主人公で3年生の転入生・鏑木旋風男(かぶらぎ・かぜお)。演じるのは『桐島、部活やめるってよ』で脚光を浴びた東出で、大ヒット作の新シリーズ主役に大抜てきされた感想を求められると「『えっ、俺?』っていうのが最初はあったんですけど、豊田監督とお話しして、やるしかないと思った」と回答。前作では小栗旬が主人公をつとめていたことについては「意識しなかったと言ったら嘘になると思うんですけど、意識してどうこうできるほどの経験もないので、自分で考えることを放棄してはいけないと思いつつも、豊田監督にとにかくついていこうと思って、何とか撮影を乗り切りました」と話していた。
『クローズEXPLODE』は2014年公開予定。
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