北川景子が10月8日に内幸町のイイノホールで開催された映画『スマホを落としただけなのに』の完成披露舞台挨拶に出席した。キャスト陣らはステージ上に設置された巨大なスマートフォンから登場し、観客から大きな拍手を浴びた。北川のほかに田中圭、千葉雄大、成田凌、メガホンをとった中田秀夫監督が登壇した。
・『スマホを落としただけなのに』完成披露舞台挨拶、その他の写真
本作は、「このミステリーがすごい!」大賞で受賞は逃すも注目された志駕晃のデビュー作の映画化。ヒロインの麻美(北川)が、結婚間近の恋人・誠(田中)がスマホを落としたせいで、身に覚えのないメールの送信や、SNSのなりすましなど、奇妙な出来事に巻き込まれるスマホ社会の恐怖が描かれる。千葉は長い黒髪の女性が狙われた連続殺人事件を追いかける刑事・加賀谷学、成田は麻美が頼るセキュリティの専門家・浦野善治を演じている。
北川は、恋人がスマホを落としてしまったため、プライベートをさらされるなどさまざまな災難に見舞われる役どころ。ストーリー上はミステリーだが、「ラブで始まって、途中怖いのかな? スリリングかな? となって、ラブかな? と思ってもらえる作品です」とアピール。中田監督も「本作のポイントはラブですね」ときっぱり。
また、中田監督作品に初参加の北川は「監督はソフトな感じの方で、数字でする演出方法が新鮮で、やりやすかった」と振り返る。例えば、演技をすると「今より2割大きく目を開いて」といった具合に、わかりやすい演出方法だと説明した。「不安を常に抱えている演技に気をつけて演じました」という北川は秘密を抱えるヒロイン役を好演。
一方、田中が「台本には仲直りのキスをすると書いてあったけれど、キスしたくないって拒否された!」と恋人役の北川にふてくされる場面も。これに北川は「あのシーンは、そういう流れではないし、(物語の)序盤だったので、小出しにした方がいいと思っただけ……」と苦笑していた。
スマホを落とすというタイトルにちなみ、「この中で一番スマホを落としそうなのは誰?」という質問に、北川と千葉、田中と中田監督の4人は迷うことなく成田を指差した。北川は「落としても飄々としている感じ」と成田の性格を分析。それに成田は「僕も僕を指差してもいいくらい。落としたことは記憶にないんですけど、たぶんあるんだろうなって思います」とコメントし会場を沸かせた。千葉は「僕は2年に1度くらい落とすんですけど、たいてい出てきますね」と話した。
今月6日のTBS「オールスター感謝祭」で”4分間瞬きをしない”というチャレンジに成功した北川は、「この作品は、1時間56分、なるべく瞬きしないで見てください」と笑顔でアピール。今年の夏に撮影、7月にクランクアップ。韓国でのリメイク企画が早々に決定している。
『スマホを落としただけなのに』は11月2日より全国公開となる。
(text&photo:福住佐知子)
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