妻夫木聡と石井裕也監督が初タッグ、『ぼくたちの家族』が現在撮影中!
映画にもなった「ひゃくはち」で小説家デビューを飾った新進作家・早見和真(はやみ・かずまさ)原作の「ぼくたちの家族」が、『船を編む』の石井裕也監督、妻夫木聡主演で映画化されることになり、現在撮影中であることがわかった。
同作は、家族の気持ちがバラバラだった4人家族に、突如、母がガンで余命1週間と宣告されたことから、家族が家族についてもう1度考え始めるようになる感動作。60歳を過ぎて物忘れが激しくなった挙げ句、ガンであることが判明する母の玲子を原田美枝子、父の克明を長塚京三、兄の浩介を妻夫木、弟の俊平を池松壮亮が演じる。
「家族がバラバラになるのは、あたし怖いよ」というひと言を最後に、母はそれまでの母ではなくなる。脳を腫瘍に侵され、認知症になってしまったかのように昔の恋人のことや、これまで隠していた家族への本音を吐露し、長男も次男も父も大慌てになる。さらに、多額のローン、生活破綻、親への不信、子への依存など、当たり前に見えていた家族に隠されていた問題が次々と表面化していく様子が描かれていく。
初タッグとなる石井監督について妻夫木は「『川の底からこんにちは』を見てから、石井さんとはいつか一緒にお仕事をしたいと、ずっと思っていました。撮影現場では、石井監督の大胆で繊細な演出に、日々本当に良い刺激を受けています」とコメント。演じた「浩介」という役については「“本音を上手く語れない、不器用な長男”の役なのですが、長男として『ぼくたちの家族』を最後まで引っ張っていけたらと思います」と話している。
また、弟の俊平役を演じた池松については「今一番共演したかった俳優の1人です。『もっともっと一緒にお芝居をしたい』と思わせてくれるような、心で身体で、ぶつかってきてくれる素晴らしい俳優だと思います」と語った。
一方、池松は妻夫木聡との共演について「兄貴のいない僕にとって、もったいないくらい最高の兄貴ができたと思いました」と話し、石井監督については「念願の石井裕也映画、まさかこの日が来るとは思いませんでした。未だに夢だったんじゃないかと思います。そのくらい幸せな撮影でした」と感想を述べた。
『ぼくたちの家族』は3月15日にクランクインしており、4月中旬にクランクアップ予定。2014年の全国公開を予定している。
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