伊勢谷友介と木村佳乃が、『シティ・オブ・ゴッド』の監督の新作で世界デビュー!
8月14日(木)の夜、東京は丸の内ピカデリー2にて、カナダ=ブラジル=日本の合作映画『ブラインドネス』の完成披露試写会が開かれ、上映前にフェルナンド・メイレレス監督と、出演した伊勢谷友介、木村佳乃が登壇し、舞台挨拶が行われた。
冒頭の挨拶で伊勢谷は、『シティ・オブ・ゴッド』『ナイロビの蜂』などの名作を撮ってきた同作のフェルナンド監督のことを「尊敬以上に憧れている監督。その作品を、今ここで見ていただけるのは本当に幸せ」と絶賛。木村も「心に残る深い作品。この映画で、はじめて盲目の役を演じたが、目が見えなくなった時に人は何をするのかと、感じることがたくさんあった。みなさんにも、そういうことを感じていただけたら」と続ける。
監督のフェルナンドは、日本人俳優である2人を選んだ理由について「物語自体が、アメリカやブラジルといった特定の地域が舞台なわけではなく、全人類の物語。だから今回は、白人、黒人、ラテン系にアジア系の方と考えていた」と映画のコンセプトを説明。日本人夫婦役を演じた2人に関しては「実は、非常にエレガントで洗練された方を望んでいた。ご覧のとおり、2人ともそういった資質をお持ちで、かつ英語もでき、演技力もある」とベタ褒めだ。
この映画は、世界中のキャストとスタッフが競演している。その“競演”つながりで司会者が、北京オリンピックでこの日、水泳の北島康介選手が金メダルを取った話にフルと、以前、一緒に仕事をしたことがあるという木村は「よかったです。有言実行とはこのこと。この場を借りて『おめでとうございます』と言いたいです。私もホント『チョー気持ちよかったです』」とコメント。
最後に監督は「この映画に、もしアメリカ版があれば、伝染病が発生すると、何が原因なのか? どうやって治療するのか? そして世界を救うのだといった話になると思うが、これはそういう映画ではない。むしろ、目が見えないのは、我々人類が、いかに自分自身や他人、ひいては環境のことが見えていないのかのメタファー。それらを本当に見るためには、どれくらい苦労しなければならないのかが、この映画では描かれている。そういった観点でご覧になっていただければ」と語って、締めくくっていた。
なお、『ブラインドネス』は11月より丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開予定だ。
(写真左から、伊勢谷友介、フェルナンド・メイレレス監督、木村佳乃)
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