20日、ファンタジー映画『魔法遣いに大切なこと』が公開初日を迎え、主演の山下リオと岡田将生をはじめ、緑友利恵、木野花、中原俊監督が舞台挨拶を行った。
12代目リハウスガールの山下と、話題作への出演が相次ぐ期待の若手・岡田の共演作ということもあり、各方面から注目を集めているこの作品。切ない恋に落ちる魔法遣いのヒロインを演じた山下は、「私はこの映画を見て恋がしてみたいなと思ったので、(みんなにも)そういう風に思っていただけると嬉しいです」と話していた。一方、演じた役柄と自分との共通点を「ツンデレなところ」と笑う岡田は、「撮影がある日は、(相手役の)山下さんとコミュニケーションを取りたくて、毎日お菓子を持っていっていました。リオちゃんってリスっぽいですよね」と撮影時の様子を教えてくれた。
2007年の『天然コケッコー』で大きな注目を集めた岡田。『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』をはじめテレビドラマでも大人気だが、映画でも、この『魔法遣い〜』を皮切りに、『ハルフウェイ』(09年2月公開)『ホノカアボーイ』(09年3月14日公開)『重力ピエロ』(09年4月25日公開)『僕の初恋をキミに捧ぐ』(09年秋公開予定)など出演作が目白押しだ。
『魔法遣いに〜』で岡田が演じた“魔法遣い研修生”。その指導員役をつとめた木野は、「岡田君は少女マンガみたいなキレイな顔をしていますが、実は骨太で男っぽいので、そういうところが女の子をドキドキさせるんじゃないかな。撮影中、私もドキドキしてたし」と、魅力を分析する。『ハルフウェイ』で初監督をつとめた脚本家の北川悦吏子は、実名を伏せながらも、大成したある俳優に雰囲気がとてもよく似ていると、映画のプレスリリースの中に記している。『ロングバケーション』の木村拓哉をはじめ、数々の人気俳優の魅力を引き出してきた北川の感想だけに、そのコメントには説得力がある。
骨太な心を内に秘めた繊細な魅力──そんな岡田の持ち味を最大限に感じ取れる作品のひとつが、伊坂幸太郎の小説を映画化した『重力ピエロ』だ。恋愛感情や家族以外との交流を拒んでいるかのような青年の孤独を、みずみずしく自然な演技で演じ、深い感動をもたらす。ルックスの良さや繊細な魅力のみならず、高い演技力も注目の要因だ。『重力ピエロ』でも、加瀬亮、小日向文世という実力派を相手に、見事な演技で存在感を示している。
人気、実力を兼ね備えた岡田。09年の活躍が最も期待される注目株であることは間違いない。
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