ボーイズがラブするBL、ここまで市民権を獲得!「ノイタミナ」初の“本格”作品を放映中

#BL#元ネタ比較#ギヴン#ノイタミナ

ノイタミナ『ギヴン』公式サイトより
ノイタミナ『ギヴン』公式サイトより

クオリティ高くヒット作を贈る人気番組
【元ネタ比較】『ギヴン』前編

2005年の『ハチミツとクローバー』でスタートした深夜アニメ番組の代表格でもある、フジテレビの「ノイタミナ」。2010年の『四畳半神話大系』がテレビアニメとしては初めて文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を受賞したり、2011年の『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などといった原作を持たないオリジナル作品をヒットさせたり、作品のクオリティに定評があり、番組自体にファンがいる。

ひっそり楽しまれてきたBLがメジャー化! 大規模PR戦略に腐女子も驚く

その「ノイタミナ」で、初めてBLコミックがアニメ化された。この夏クールに放送中の『ギヴン』だ。

昨年放送されて好評を博した『BANANA FISH』はBL系作品とも言えるが、連載は少女漫画誌の「別冊少女コミック」。それに対してキヅナツキ原作の『ギヴン』はBL雑誌である「シェリプラス」で2013年から連載中のれっきとしたBLコミックだ。

あの「ノイタミナ」でBLコミックがアニメ化された…と思うと感慨深いものがある。それだけBLが市民権を得るようになったということだろう。陰でひっそりと楽しまれてきたBLがこんなにメジャーになるとは、つくづくとすごいことだなぁと思う。

しかし、BLというとエロい内容なのでは?と躊躇してしまう方もいるかもしれないが、そこは安心して欲しい。『ギヴン』はエロ重視などではなく、それよりも音楽を重視したと言っていい青春バンドものなのだ。逆に、友だち以上恋愛未満で恋愛要素は薄い匂い系なのかなとテンション下がってしまった方は安心して欲しい、ちゃんとボーイズがラブするBLなのだから。

また、青春バンドものだなんて青臭くて私の年ではついていけないんじゃないだろうかと思う大人たちは、メインの高校生カプ以外に大学生カプも登場し、甘酸っぱいばかりではなくてほろ苦いテイストもあるので、そちらが楽しめるのではないかと思う。

主人公は上ノ山立夏という高校生で、バンドにもバスケにもかつてのほどの情熱を感じられずに単調な日々を送っている。ある日、学校で壊れたギターを抱えた佐藤真冬と出会い、ギターを直してやると懐かれてしまう。戸惑う立夏だったが、真冬の歌声を聞いた彼はその声に魅せられる。そして、真冬を自分のバンドへと誘うのだったが……(中編へ続く…)。

中編「高校生はトラウマ抱え、大学生は三角関係…切ない物語にキュンキュン」へ続く…