二階堂ふみ、ヤクザとの闘いに疲れた後、『ほとりの朔子』の役柄に癒された
『ほとりの朔子』の記者会見が1月9日に日本外国人特派員協会で行われ、主演の二階堂ふみ、深田晃司監督、プロデューサーの杉野希妃が登壇した。
大学受験に失敗した少女が過ごした夏の終わりの2週間をみずみずしく描いた本作。「登場人物の演技がとてもナチュラルだが、演出の秘訣は?」と尋ねられた深田監督は「役を作りこむのではなく、俳優が目の前の共演者とコミュニケーションをとりやすくするのが監督の仕事だと思ってます。リラックスした現場を作ることが大切です」と述べた。
二階堂は「最初に台本を読んだとき、淡々としていると思いましたが、共演者と会い、過ごすうちにいろんなハプニングも生まれながら作品ができあがっていった。できごとの1つひとつが映画の現場では、奇跡として映るんです。まさに監督が今おっしゃったとおりの現場でした。あれが監督の演出だったなんて深田監督すごいな!」と話した。
また二階堂は、「今までの役柄とイメージが違うが?」との質問に「この作品の撮影のときは、園子温監督『地獄でなぜ悪い』とNHK大河ドラマ『平清盛』と掛け持ちで忙しかった。『地獄でなぜ悪い』でヤクザとの闘いに疲れた後、この映画の役柄で癒されていました(笑)。それが海外の映画祭でも評価されたのでしょうか?」と話し笑いを誘っていた。
『ほとりの朔子』は1月18日より渋谷シアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開となる。
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