ルー大柴のノンストップ・トークに、売れっ子コメディアンのベン・スティラーもタジタジ…
22日から公開される爆笑コメディ『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』で、監督・主演・脚本・原案・製作の5役を兼務したベン・スティラーが来日。都内で記者会見を行った。
会場には宣伝隊長となったルー大柴も駆けつけた。自分のことを知っているかと自信満々で問いかけるルーに、「知らない」とアッサリ答えるベン。だが、一向にめげないルーは“ルー語”を駆使したマシンガントークで、ベン・スティラーに喋るスキすら与えず、映画の魅力を語りまくっていた。またルーは、ベンに掛け軸をプレゼント。そこには、5役をこなしたベンに向け、一石二鳥ならぬ「一石ファイブバード」の文字が! それをルー語で説明するが、相手に通じていたかどうかはナゾ。通訳さんや司会者さえ割り込ませない喋りっぷりに、ベンは圧倒され気味だった。
○ム・クルーズ、○ム・ハンクス、○ビー・マグワイアなど、超大物スターが大勢ゲスト出演しているのも話題のひとつ。質疑応答では、爽やかなイメージを覆す怪演を見せた○ム・ハンクスをどうやって口説いたのか聞かれたベン。「Money!」と言って笑いをとった後、「というのは冗談だけど、俳優は、楽しめる企画にはのってくるものなんです。彼は脚本をとても気に入ってくれた。あの役は彼と私都で作り上げたので、彼のアイデアもたくさん入っています。俳優は自分をからかうのが好きなんです」と話した。そんな○ムの人柄について聞かれると──「脚本を読んだ彼が、(映画の製作現場をパロった本作なのに)スタジオのお偉方のパロディがないじゃないかと言ったんです。だからあの役を作りました。あの妙な踊りは、準備の時に彼が音楽もかかていないのに踊っているのを見て、これは取り入れるしかない!と思ったんです」
監督・主演・脚本・原案・製作を兼務した苦労については、「自分が出ているシーンでは、他の俳優の動きをカメラの後ろでチェックすることができないので大変です。後でラッシュを見て『なぜこんな動きを!』と思っても、後の祭りということもありますし(笑)」。映画の冒頭で、ベン扮する“落ち目スターのタグ”が演技がうまくいかず「カット!」と言うシーンがあるが、監督としての発言なのか俳優としてのセリフなのかがスタッフに分かってもらえないこともあり、苦労したと話していた。
やりすぎ演技派やわがままスター、エキセントリックなプロデューサーなど個性的すぎるキャラクターが次々と登場するが、「オーバーに演じている部分もあるけれど、実際に人をののしるようなプロデューサーもいて、(映画製作は)クレイジーなビジネスだということも描きたかった」とベン。
ストーリーが始まる前に流れる「予告編」のパロディの面白さも秀逸で、「映画館で見て、『狙いは当たっていた!』」と嬉しく感じたそうだ。「映画館で予告編がたくさん流れた後で、映画が始まったかと思うとまた予告編が──というのを狙いました」とのこと。フィルムのミスではないので「映写技師の方は、そこでカットしてしまわないようにしてください!」と注意をうながしていた。これらの予告編には、ユニヴァーサルをはじめ実際のメジャースタジオのロゴが、本物の予告編同様、堂々と映し出されているが、「ロゴはちゃんと許可を取っています」とのことなので、ご安心を。
ヒットメーカーとして、そして売れっ子コメディアンとして名を成すベンだが、アカデミー賞にはあまり縁がない。劇中では、オスカーが欲しくてしかたがない落ち目スターを演じているが、実際にオスカーを狙っていたりするのだろうか。
「この映画を撮ったことで、受賞のチャンスはなくなりました(笑)。でも、コメディがもっとアカデミー賞で認められるようになるといいですね。ロバート・ダウニーJr.がこの作品でオスカーにノミネートされるのではという話もありますが、彼は(イギリスの伝説的コメディアン)ピーター・セラーズの域に達していると思いますよ」
(写真左:ルー大柴/右:ベン・スティラー)
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