女優ののんが1月27日、テアトル新宿で行われた映画『星屑の町』の完成披露上映会にラサール石井、小宮孝泰、渡辺哲、でんでん、有薗芳記、菅原大吉、杉山泰一監督とともに出席。約6年ぶりの実写映画出演に対する思いなどをにこやかに語った。
本作は、1994年から25年間にわたって愛され続けた舞台「星屑の町」シリーズ(全7作)を実写化した歌謡ドラマ。売れないおじさんコーラスグループ「ハローナイツ」と歌手を夢見る久間部愛(のん)が東北の田舎町で出会い、成功を目指していく様を描く。
ラサール石井は「ザ・スズナリという下北沢の劇場で、初日のお客さんが60人しかいなかった。だけど1週間で300人まで増えた。あっという間に口コミで広がった」と原作となった舞台の立ち上げ当初を述懐。次いで「そうやって舞台をやっていても、映画化されるときに全部キャストが変わってしまうことが往々にしてある。杉山監督が全員同じ人でやると決めてくれた」とジョークを交えて話した。
劇中衣装で登場したのんは、ベテラン陣との共演について「すごいめちゃくちゃ緊張しました」と心情を吐露。続けて、約6年ぶりに実写劇場映画に出演した心境を問われて「『頑張んなきゃ!』って気合い入ってました。すごく刺激的で、本当にすごい方々の中に入っていかなければならなかったので緊張しましたけど、現場にいれて幸せでした」とニッコリ。ラサールが「のんちゃんの映画になっているんですよね。主役はのんちゃん。我々は脇を固めているだけ」と手放しで称賛すると、小宮は「僕らは星屑。スター“ダスト”だから」と自虐的に述べ、会場を笑わせた。
また、劇中衣装と昭和風メイクに関して「ここまで着飾ってメイクするのが自分の中でも新鮮だった。女の子としてはとても楽しかったです」とほほ笑むと、ラサールが「オードリー・ヘップバーンみたいですよ」と評価。会場からは「オォ〜」とため息が漏れ、自然と拍手が巻き起こっていた。
『星屑の町』は舞台となった東北で2月21日より先行公開。3月6日より全国公開となる。
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