キーマンは日本人!『ベイマックス』の夕陽ポスターが心を揺さぶるわけ
ディズニーのこの冬の注目作『ベイマックス』の本ポスターが完成。これは今回日本のために製作された特別なものだそうで、コンセプト・アートに日本人イラストレーターの上杉忠弘が参加していることがわかった。
本作は東京とサンフランシスコを融合したかのような架空都市“サンフランソウキョウ”が舞台。幼くして両親を亡くし、最愛の存在であった兄タダシをも謎の事故で亡くしてしまったひとりぼっちの天才少年ヒロと、心とカラダを守るために作られたケア・ロボットの“ベイマックス”が繰り広げる感動アドベンチャーだ。
特別に作られた今回のポスターのテーマは日本の夕焼けで、サンフランソウキョウに降り注ぐ夕陽を描いたもの。空気感(光の加減)についても強いこだわりを持って描かれており、昼間の強く真っ直ぐな光のイメージはサンフランシスコから、夕方から夜の少し屈折したファンタジックな光のイメージは日本から、それぞれイメージしている。
リサーチで来日したドン・ホール監督とクリエイターメンバーはそれぞれ日本の文化に感銘を受け、特に光は印象的だったという。「僕らが見た日本の光はとても美しかったんだ。ネオンの光も含めてね。東京はとてもモダンでクールなテクノロジーがあり、サンフランシスコの特徴的な土地と混ぜ合わせることで、とてもクールで興味深く、新しい独創的な世界が作れると思ったんだ」と語る。
その言葉通り、日本の光のイメージを反映して描かれたポスターの夕焼けは、私たち日本人がノスタルジーを感じてしまうほどの仕上がり。なぜこれほどまでのデキに? と、その裏には、このサンフランソウキョウのコンセプト・アートに日本人イラストレーターの上杉忠弘が参加していたことが挙げられる。上杉はストップモーション・アニメ『コララインとボタンの魔女3D』でデザインコンセプトを担当し、アニメーション界の権威であるアニー賞の美術賞を日本人で初めて受賞している世界的なイラストレーターなのだ。
そんな彼が『ベイマックス』でコンセプト・アートに協力し、日本の光の使い方を徹底的にディズニーのクリエイターに印象付けた。ディズニーのクリエイターは「ダタヒロはたくさんのコンセプト・アートをやってくれたんだ。彼の作品は本当に素晴らしいよ。彼はすべての作品でとてもマジカルな光の使い方をするんだ」と話し、ドン・ホール監督は「日本の文化を描くために正しい知識と、アーティスティックな感覚を持った日本人にどうしても協力してほしかったんだ。そこで世界的に有名なタダヒロ・ウエスギに助けてもらった。彼は遠く離れた日本からこの作品に参加してくれた。彼は広大な知識と日本的な特色を多く与えてくれたんだ。本当にラッキーだったよ」とその能力を絶賛している。
『ベイマックス』は12月20日より全国公開となる。
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