江戸時代末期、極悪非道な暴君を暗殺すべく立ち上がった13人の男たち。彼らが300人を相手に死闘を繰り広げる『十三人の刺客』が9月25日より公開となり、TOHOシネマズ 日劇2で初日舞台挨拶が行われた。
登壇したのは役所広司、山田孝之、伊原剛志、松方弘樹、市村正親、沢村一樹、高岡蒼甫、六角精児、波岡一喜、近藤公園、石垣佑磨、窪田正孝、そして三池崇史監督の総勢13人。
山田孝之、『十三人の刺客』の女性限定トークショーでメラメラと燃えた!?
主人公の「斬って、斬って、斬りまくれ!」というかけ声を合図に始まる戦いはなんと50分にも及び、スプラッタムービー並の残虐シーンも。主演の役所は「三池監督の下、血まみれ泥まみれになって、みんなで頑張りました」と撮影を振り返った。
この日は登壇しなかったが、稲垣吾郎が演じる明石藩主の残酷な暴君ぶりも見どころのひとつ。その部下を演じた市村が上映後の客席に向かい「映画をご覧になった後では、我が殿も舞台に上がれないということで、今日は来ておりません」と挨拶すると、観客たちは大笑い。早く妻(篠原涼子)と一緒に一観客として映画を見たいとも話し、「きっと興奮して、また惚れ直してくれるんじゃないかと思います」と続けると、場内はさらなる笑いに包まれた。
高岡は戦いのシーンについて「こんなに長い立ち回りはなかなか経験がないのですが、みんな泥だらけになりながら殺陣をやり、役者をやっていく上で良い経験になったと思う」と振り返り、「50分、殺陣が続くのは疲れると思いますが、この作品を愛していただけたら嬉しい」とアピールしていた。
最年少の窪田は、そうそうたる面々の脇で少々緊張気味。「この作品に関われたことは、自分の役者人生でいい踏み台になった」と失言。だが「踏み台」に代わる言葉がなかなか見つからず何度も言い直してからからようやく「いい経験になった」と笑顔。これに対して役所は、最後の挨拶で「僕たちも、窪田君のいい踏み台になりたい」と応じ、観客たちを笑わせていた。
この日は初日を祝ってのダルマの目入れも行われた。直径1mの特製ダルマに13人が分担しながら目入れをしていったのだが、茶目っ気を出した伊原と沢村がまつげを描き入れると、続く高岡と六角は下まつげを入れ、波岡と近藤は瞳に星を描き込み、少女マンガのようにロマンチックな目になり、観客たちの笑いを誘っていた。
全国312スクリーンで封切られた『十三人の刺客』は、10月7日〜15日に開催される第15回釜山国際映画祭に出品されるほか、シッチェス映画祭(コンペティション部門)、バンクーバー映画祭(アジア映画部門)、ロンドン映画祭(スクエア部門)にも出品される。また、台湾、アメリカ、イギリス、ロシア、トルコなど16カ国での海外配給も決定しており、タイ、ドイツ、フランスからのオファーも来ているという。
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