伊勢谷友介が太宰治賞受賞作家の小説「セイジ」で監督2作目に挑戦!
『カクト』(03年)で映画監督デビューを果たした俳優・伊勢谷友介の、2作目となる監督作『セイジ─陸の魚─』がすでに撮影も終えていることが、企画・製作のキノフィルムズより11月30日に発表された。
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同作は「多輝子ちゃん」で太宰治賞を受賞し、「信さん」が『信さん・炭坑町のセレナーデ』として映画化されたばかりの辻内智貴原作の人気小説の映画化。誰もが経験する、若さゆえの自分探しの旅と、その記憶。美しい自然の映像と、苦い現実が交差するなか、人が人を癒すことの難しさを描いた原作小説に感銘を受けた伊勢谷が、5年の歳月をかけ、手がけた静かな感動を呼ぶ人間ドラマだ。
原作への思いについて伊勢谷は、「主人公である『セイジ』という人物の行動に、今現在の自分自身のテーマを大きく重ね合わせることが出来たので、そのことが大きな原動力になりました」とコメント。また、監督業に関しても、「監督業も、リバース・プロジェクト(伊勢谷が行っているプロジェクト名)も、俳優も、与えられた時間のなかで、出来ることをやっていきたい。そういう意味では、どのことも僕自身です」とコメントしている。
物語は、今から20年前、大学最後の夏休みに自転車で一人旅をしていた「僕」が、今はもう寂れてしまった国道沿いの一軒のドライブイン「HOUSE475」で、不器用だが、ただ純粋に生きる男・セイジと出会うというもの。「生きるって何だ」「人生っていったい何だ」と考えながら、気のおけない仲間たちと楽しく過ごしていたが、ある日、その小さな町で凄惨な事件が起こってしまう。
同作は2011年に全国公開予定で、出演者については後日発表されるという。
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