空手全日本チャンピオンの19歳、武田梨奈が、ノーCG、ノーワイヤー、ノースタントでアクションに挑んだ『KG カラテガール』の完成披露舞台挨拶が、1月25日に新宿バルト9で行われ、武田と木村好克監督、アクション監督もつとめたプロデューサー西冬彦が登壇した。
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武田は「気合いを入れようと、自前の道着で来ました」と挨拶。続けて「ワイヤーを使っているように見えますが、一切使っていません」と、生身で過激アクションに挑んだことを強調。「みなさんにとって衝撃的な1日になれば」と、迫力の主演作をアピールしていた。
海外映画の買い付けの仕事をしていた西。タイや香港のアクション監督たちから「カンフー映画やムエタイ映画はもうかる。日本には空手や柔道があるのに、なぜアクション映画がないのか」と聞かれ、西が「日本では有名な女優さんと俳優さんが恋愛して、片方が白血病で死ぬような映画しか作られない」と答えたところ、「じゃあ、おまえが作れば?」という結論に。この言葉に西は「儲かるかも!」とアクション映画製作を思い立ち、なんと会社を辞めてしまったという。
西は「俳優さんがちょっと練習した作品ではなく、本物の格闘家を主人公にした映画を作りたかった」と熱い思いを告白。ものすごく空手が強くてカワイイ、しかも演技ができる現役女子高生を主役にしたらインパクトも大きいはずだと夢を抱いたそうだが、すぐにそんな子が見つかるわけもなく、“出会い”を待つことにしたと語った。そしてついに横浜の道場で、高校生だった武田に出会った西。「おまえの17歳の青春を俺にくれと言ったら、ハイと言ってくれたので」と振り返った。
この日はAKB48のジャンケン女王にして空手経験ありの内田眞由美がゲストとして登場。武田と同じく道着姿の内田は「格闘技の好きな父の影響で空手を習っていました。試合にも何回か出たことがあります。負けず嫌いなので、男の子にもガンガン当てていました」と挨拶。そんな内田に西は「次のキャスティングの候補に……」と食指を動かされた様子だった。
その後、「実闘! 叩いてかぶってジャンケンポン」対決をすることとなった武田と内田。ジャンケンに勝った瞬間に相手の顔を狙って蹴り、ジャンケンに負けた方はそれを防御。防御しきれなければ負け、という対決に3本勝負で挑んだが、3戦目になっても0対0のまま。延長4戦目で武田の蹴りが決まり、内田は「肩に入りました。結構、痛かったです」と腕を押さえながら、「ジャンケン女王と君臨してきましたが、アクション女王にはなれませんでした」と悔しそうに語っていた。
映画については「アクションの過激さ、美しさに魅了されました。主人公の姉妹の物語に感動もできる映画だと思います」と内田。監督は「泣けるアクションを作りたかった」と映画をアピールしていた。
『KG カラテガール』は新宿バルト9ほかにて公開される。
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