『ラストタンゴ・イン・パリ』のマリア・シュナイダーが病死
マーロン・ブランドと共演した『ラストタンゴ・イン・パリ』(72年)で知られるフランスの女優マリア・シュナイダーが、2月3日朝、ガンのためパリの病院で亡くなったと所属事務所が発表した。58歳だった。
俳優ダニエル・ジェランの娘だったシュナイダーはモデルを経て17歳で映画に初出演。デビュー3作目でベルナルド・ベルトルッチ監督の『ラストタンゴ・イン・パリ』に出演、ヌードも厭わずにブランドと過激なラブシーンを演じ、物議を醸した。その後ドラッグ中毒になり、キャリアは低迷、自殺未遂を繰り返した。『ラストタンゴ・イン・パリ』が与えるスキャンダラスなイメージを苦にして、その後はヌードを頑なに拒み、裸になる役は降板するなど、トラブルも少なくなかった。74年にはバイセクシャルであることを宣言している。
主な出演作は、ジャック・ニコルソンと共演した『さすらいの二人』(74年)、フランスの劇画家エンキ・ビラルが監督した『バンカー・パレス・ホテル』(89年)など。武田鉄矢主演の日本映画『ヨーロッパ特急』(84年)にも出演している。
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