3月19日に公開となった3D映画2本立て「ジャンプ HEROES film」。「週刊 少年ジャンプ」に連載中の2大人気コミックを映画化した『ONE PIECE 3D 麦わらチェイス』と『トリコ3D 開幕!グルメアドベンチャー!!』が上映中だ。東日本大震災の影響で初日舞台挨拶は直前に中止となったが、29日に丸の内TOEIで舞台挨拶が行われ、『トリコ3D』で声優をつとめた置鮎龍太郎と朴ロ美、『ONE PIECE』で声優をつとめた中井和哉、岡村朋美、山口勝平、平田広明、大谷育江、山口由里子、矢尾一樹、チョーが登壇した。
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被災者へのエールを込めて行われたこの日のイベント。登壇者たちは明るく会場を盛り上げつつ、3D映画の立体感もアピールしていた。そんななか、映画の感想について聞かれた山口(勝平)が「完成品、見てないんですよ」と言うと場内から「エ〜ッ!?」と少々批判の混じったどよめきが。声優陣からも「信じられない!」という声が上がり、山口は「しょうがないじゃん!」と開き直っていた。
残念ながらこの日は『ONE PIECE』の主人公ルフィの声を担当する田中真弓は欠席したが、代わりに震災被災者に向けた応援メッセージを寄せた。後ろ向きで左腕を高く掲げた登壇者たちがたたずむなか、「おい、みんな、大丈夫か!?」というルフィの声が流れると場内には歓声が。さらに「お前たちはオレの仲間だ。仲間が困っているとき、助けるのは当ったり前だ! いつも力一杯応援してるぞ。だから頑張れよ。頑張れ! 頑張れ! 頑張れ! 頑張れ〜っ!」というルフィの声援が響くと、大きな拍手が沸き起こった。
熱い思いが渦巻くなか、山口(勝平)は真剣な面持ちで「震災後、何か僕らにできることがあるんじゃないかとみんなと話し合った。僕らの仕事は声でみなさんに元気になってもらうことで、それを貫き通していこうということに行き着きました。後は、できることを一生懸命やりながら、今、大変な思いをしている人たちがいることを忘れないようにしようと話し合いました」と語ってから、「ぜひ、日本が元気になるよう頑張りましょう!」と呼びかけた。
また平田も「今は、地震が起きてからまだ間もないので応援しようというエネルギーがあるのですが、悲しいことに、時間が経つにつれ、応援する熱もだんだん萎えて無くなっていくものなんです。でも、復興までにはとっても時間がかかります。そのときに継続して応援し続けられるよう、何かしたいと思っています。内容はまだ具体的に考えていませんが……」と、応援し続ける思いを熱弁。
続いて矢尾が「それからあと1つ」と言ってから、被災地では人間だけでなくペットも苦しんでいるとコメント。さらに平田が「1コだけいい?」と断ってから、「区役所から自宅に義援金を取りに来ることはありません!」と、義援金詐欺への注意を喚起。「そういうことをする奴が本当にムカつく。せっかくの気持ちですから、ちゃんとしたところに届けよう。バカヤローたちの懐を肥やしてあげる必要はないから。無知は罪ですからね。肝に銘じてしっかりやっていきましょう!」と呼びかけていた。
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