落ちこぼれの妖怪・豆富小僧の成長を描いた3Dアニメーション『豆富小僧』が4月29日に公開初日を迎え、丸の内ピカデリーにて舞台挨拶が行われた。
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登壇したのは豆富小僧の声を担当した深田恭子をはじめ、武田鉄矢、小池徹平、宮迫博之、平野綾、はるな愛らボイスキャストと、河原真明監督、杉井ギサブロー総監督の計8名。深田は「まったく音のない世界からイメージをつかんで演じるのは大変で、声のお仕事は本当に難しいと思いました」と声優業の大変さを振り返った。
一方、武田は「豆富小僧はどこに出しても恥ずかしくない妖怪。輸出したいですね」とコメント。司会が「中東やアジア29カ国で上映が決定した」と告げると武田は「これからもきっと国際社会で大活躍してくれると思います」と胸を張った。
平野も豆富小僧たちに魅せられたようで、「この映画の妖怪は本当にかわいくて、身近にいたらきっと楽しいだろうなと思いながら演じました」と明かしてから、「3Dを意識して、いつもとは違うお芝居をしたつもりです」と役作りの工夫についても教えてくれた。
また宮迫は、豆富小僧ら妖怪を陥れようとする悪者・芝居者狸(しばいものたぬき)の声を担当。役について宮迫は「(声優をするときは)だいたい、悪の親玉ばかり。イメージが悪いからでしょうかねぇ」と苦笑い。さらに「さっき、深田恭子ちゃんから(悪役の芝居者狸に)似てますねと、喜んでいいのかわからないことを言われた」と残念そうに話すと、追い打ちをかけるように深田が「ちょっと極悪な感じが(笑)」と理由を説明。客席から大きな笑いが起こるなか、宮迫は「恭子ちゃん、それ、ただの悪口ですからやめてください(笑)」と苦言を呈していた。
この日は豆富小僧の着ぐるみも登場していたが、深田が最後の挨拶を始めると、なぜか舞台脇の階段をヨロヨロと降り始めた。謎の行動に深田は「お話の途中なんですけど……」困惑した様子。司会が「やっぱりちょっと出来が悪いのかな」と思わず本音を口にすると、豆富小僧と一心同体の深田は「ヒド〜い!」と抗議していた。
また深田は、豆富小僧がゆっくりと階段を下りきりクルリと深田の方を向くと、「いいですか?」と聞いてから、「豆富ちゃんは、今、自分にできることは何なのか、一生懸命考えながら勇気ある行動に出るのですが、みなさんもこの作品を見て一歩を踏み出すきっかけにしていただければ」と話していた。
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