ヒトラーへの共感を語ったラース・フォン・トリアー監督がカンヌ映画祭から追放処分
現在開催中の第64回カンヌ国際映画祭から、コンペティション部門に『Melancholia(原題)』を出品しているデンマークのラース・フォン・トリアー監督が追放された。
現地時間19日に同映画祭事務局が発表したもので、監督が前日に行われた『Melancholia』の公式記者会見で「ヒトラーにシンパシーを感じる」「イスラエルは厄介な存在」などと問題発言を連発したことを受け、映画祭側は彼を「好ましからざる人物」と判断した。トリアー監督は映画祭側の要求を受け、発言について「冗談のつもりだった」と謝罪した。映画祭ディレクターのジル・ジャコブ氏は「映画祭理事会で『Melancholia』をコンペから外す案も出たが、作品とその作者は別物としてコンペ部門に残すことになった」と語る。だが、もし同作が何らかの賞を受賞してもトリアーが授賞式に出席することはできない。
18日の会見には、『Melancholia』に出演したキルステン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール、ジョン・ハートらも同席したが、「ヒトラーはもちろん、いいヤツじゃない。だが、彼のことは理解できるし、少しシンパシーも感じている」という監督の発言にショックを受けたようで、キルステンは「ああ神様、これはひどいわ」とささやいた。
唯一、トリアー監督と何度も組んできたステラン・スカルガードは「彼がナチじゃないことは誰だって知ってる。一体何の罪で彼を罰しようとしてるんだ? 冗談を言ったからか? (一連の騒ぎは)コップの中の嵐のようなもので、くだらない」とトリアーを擁護している。キルステンは「映画祭の決定は理解できる。残念だわ。彼はジョークを言ったのよ。でも、それはまったくもって不適切なものだったわ」と無念そうにAP通信に語った。
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