スイス南部のロカルノで開催中の第64回ロカルノ国際映画祭で、8月11日(現地時間)に松本人志監督の『大日本人』と『しんぼる』が上映された。
・松本人志が本音を吐露、理想の笑いはツッコミなし!?
・[動画]『さや侍』ティーチイン/松本人志監督
この2本は「Tribute to Hitoshi Matsumoto」として特集上映されたもの。『大日本人』上映前には松本監督が吉本興業の大崎洋社長らと舞台挨拶に立ち、カンペ代わりの扇子を手に「ロカルノ、オッティモ(ロカルノ、最高!)」と挨拶。「ロレックス、オッティモ。ウイリアムテル、オッティモ。アルプス、オッティモ。フェラーリ、オッティモ」と続け場内を沸かせた。
続いて『しんぼる』でも舞台挨拶に臨んだ松本監督。マイクの前に立つと場内から「オッティも!」の声が挙がり、監督が「先に言うな!」と苦笑いする場面も。舞台挨拶後、松本監督は「こっちの言葉でやったら予想以上にウケてしまって、困惑している自分に困惑しています」と感想を述べていた。
映画祭には『さや侍』に出演している板尾創路、野見隆明、熊田聖亜も参加し、宿泊先のホテルでインタビューに臨んだ。
特集上映はオリジナリティを評価されてのものだが、その感想について松本監督は「オリジナリティしかないですから。僕はそういう映画が面白いと思う。リメイクとか(小説・コミックなどの)実写版とかにはそんなに魅力は感じないんで。オリジナリティが、もうちょっと日本でも再認識されると嬉しいですね」と語っていた。
一方、松本監督の印象を聞かれた板尾は「常に先頭を走っていただいているんで、僕らは通りやすくて感謝しています。僕らの道は(松本監督によって)舗装されていますからね。松本さんの道は結構、舗装されていませんから」と回答。これに松本監督は「まぁ、よく釘とか踏みましたね」と同意していた。
また、次回作については「普段から考えますが、まだ形もなしていません。映画会議を半年後か1年後くらいに開いているのかなぁ…くらいの感じです」とコメント。「とにかく裏切りたいというのが常にあるので、どうやったら裏切れるかなってことですね」と話していた。
映画祭については「気軽に楽しもうかなと思っています。あんまり重圧もないので楽しんでいます」と語っていた。
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