第35回モントリオール世界映画祭が現地時間8月18日に開幕し、『月光ノ仮面』で監督・脚本・主演をつとめた板尾創路がオープニングレッドカーペットに登場、8月19日には正式上映とティーチインが行われた。
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本作の舞台は昭和22年。かつては人気、実力ともに認められていた落語家が、顔を包帯で包み、一切の記憶をなくして戦争から戻ってくるところから物語が始まる。
板尾は、白のモーニングスーツに、映画を意識した赤の眼帯をつけ、まさに“日の丸月光ノ仮面”という出で立ちでレッドカーペットに登場。「想像していたより静かなレッドカーペットでした(笑)。やっと来たな、モントリオール!って、実感してきました」 と感想を述べていた。
現地時間8月19日には正式上映が行われ、本編上映後には満員の客席から盛大なスタンディングオベーションが湧き起こった。
観客とともに映画を見た板尾は「ここはわかるんやとか、ここは面白いんやとか反応がすごい面白かったですね。クスクス笑いが起きているシーンもありました。いい反応だったと思います! 」と確かな手応えを感じた様子。
上映後のQ&Aでは、「一言も発しない主人公という設定だったが、演じる上でつらくなかったか?」という質問に「全く辛さは感じなかった。目で演技するという難しさはあると思いますが、前作も台詞のない設定でしたし、こっちのほうが好きなようです」と回答。
そのほかにも多数、観客から質問を受けたという板尾は「日本だったら『ホンコンさんはなぜ出演していないの?』とか『キム兄のほうから出演させてくれって希望があったんですか?』とか、芸人・板尾あっての質問が多いんですよね。それに比べてこちらの方々は映画の内容を真剣に聞いてくれるので単純に嬉しいですし、監督として、答えがいがあります」と語った。
最後に板尾は、日本で上映を楽しみにしているファンに向けて「前作『板尾創路の脱獄王』はちょっと悔いが残るところもあったんですが、今回は全くそれがないです。自信をもって公開できるので、皆さん楽しみにしていてください」とコメントした。
『月光ノ仮面』は2012年1月14日より角川シネマ有楽町ほかにて全国公開される。
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