2003年に打ち上げられ、幾度となくトラブルに見舞われながらも、2010年6月に燃え尽きながら地球に帰還した小惑星探査機はやぶさ。その感動ドラマを映画化した『はやぶさ/HAYABUSA』の完成披露チャリティ試写会が9月5日にTOHOシネマズ日劇で行われ、キャストの竹内結子、西田敏行、高嶋政宏、佐野史郎、山本耕史、鶴見辰吾、堤幸彦監督と、劇中登場人物のモデルとなったJAXA(宇宙航空研究開発機構)の的川泰宣、川口淳一郎、國中均、齋藤潤といった諸先生方が登壇した。
・[動画] 『はやぶさ/HAYABUSA』完成披露舞台挨拶
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竹内は「この作品は、はやぶさが辿った7年間を体感できるような作品になっている。一緒にぜひ、宇宙の旅をしてください」と挨拶。西田は「今からご覧いただくはやぶさはフィクション。けれども、このスクリーンに映し出されるドラマはすべて事実です。どこが違うかというと、後ろに控えている先生方を我々役者が演じているだけ。あとはすべて本物です。感動します」と話していた。
はやぶさのプロジェクトマネージャーを演じた佐野は「監督からは完全コピーでいくぞと言われたので、(特徴を掴むために)YouTubeで何度も何度も見直した」と明かすと、佐野が演じた川渕のモデルとなった川口は「最近、あまりにも佐野さんと似ていると言われて、私は佐野さんの役を演じているんじゃないかと思う」と話し笑いを誘っていた。
一方、鶴見は、劇中でダサくてジミなヒロイン役を演じていた竹内について「久しぶりに見たら、やっぱりキレイなのでドッキリしちゃいました」とコメント。この言葉に竹内は照れまくっていた。
また、日本中が感動したはやぶさの物語を映画化するに当たって、“ご苦労”があったかと司会から尋ねられた堤監督は「“ご苦労”はなかったです。すごく楽しかった」と回答。続けて「頑張ったのが完全にコピーすること。実際の先生方の立ち居振る舞い、ペンの持ち方、腕時計の見方、その他資料をかき集めて、立ち位置も含めて研究させていただきスクリーンに定着させた」と、この映画のポイントについて話していた。
はやぶさはトラブルに遭遇しても、最後まであきらめなかったことが奇跡の帰還につながった。その「あきらめない」に絡め、日常であきらめないで良かったと思うことを聞かれた竹内は、ベランダで育てているレモンの木について言及。「小さい木で、たぶん来年は実がならないと言われたが、丁寧に水をやったり、毎日毎日『おはよう』とか声をかけていたら、毎年ちゃんと実をつけてくれる」と話した、そこで微妙な空気が流れていることに気づいた竹内は「あ〜、どうしようこれ」と嘆いていた。
実在の人物を演じるのは難しかったかと聞かれた西田は、はやぶさについて講演をする冒頭シーンの撮影で、自身の役のモデルとなった的川に会ったそうで、「そこで、ご挨拶をさせていただき『あっ、俺で良かったのかも知れない』と思った(笑)。的川先生がどうお思いになったかはわかりませんが」と回答。司会から、「西田さんはそう仰っていますが」と振られた的川は「私は西田さんの長年の大ファンですから、ちょっともったいないなと。ただ、体型は似てますから」と応じて笑いを誘っていた。
『はやぶさ/HAYABUSA』は10月1日より全国公開となる。
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