【週末シネマ】周囲を気にせず絶叫!? お家ムービーに持ってこいの『スクリーム4』

『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』
DVD&Blu-rayは現在リリース中(レンタルはTSUTAYA独占)
『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』
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『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』
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『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』
(C) 2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.

「後ろ、後ろ!」「なんで、そこで外に出るのぉ」「ひ〜、殺人鬼、移動速すぎっ!」と、思わず画面にツッコミを入れながら見てしまう、叫びながらも楽しめるミステリーホラー『スクリーム』シリーズが復活。最新作『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』のDVD&Blu-rayがセルとレンタルでリリース中だ。

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ひと目でそのシリーズと分かる特徴的な殺人鬼の容貌に、シリーズならではのテイスト。両方とも、人気ホラーシリーズになるためには、外せない要素だ。もともとはハロウィンのマスクとして知られていたが、今では『スクリーム』の殺人鬼としての知名度のほうが上になった感すらある、タイトルまんまの“叫び”マスク。それを被りマントで身体を覆った殺人鬼が、電話とナイフを使い、さらにはホラー映画のお約束を挿し込み、ユーモアさえ交えながら惨殺を繰り広げる『スクリーム』シリーズには、当然、両方が揃っている。

『スクリーム』シリーズの輝かしい幕開けは1996年。好きなホラー映画を電話で尋ねながら残虐な殺しへと発展させていく独創的なオープニングの犠牲者に、本作によって子役時代からの呪縛から完全に解き放たれたと言ってもいいドリュー・バリモアを迎え、「え、ここでバリモア死んじゃうの!?」と、映画ファンを驚かせ、痺れさせた。鳴り響くコール。見知らぬ相手からの電話に、迫りくる恐怖。全く新しいホラー映画のスタイルを提示した本シリーズは、第2作、第3作と経て、やがて本スタイル自体がいわゆるジェットコースター・ホラーの金字塔となるに至った。

『エルム街の悪夢』のウェス・クレイヴン監督と、脚本家ケヴィン・ウィリアムスン(シリーズ第3作では製作)の黄金タッグが、第3作から実に11年ぶりに手掛けた本作では、“ネクスト・ジェネレーション”とサブタイトルがつく通り、次世代が登場する。しかも、ファンお待ちかねのオリジナルキャストも集結。今やすっかり大人の女性へと成長したシドニー(N・キャンベル)に、保安官デューイ(D・アークェット)と、元人気リポーターで、ウッズボロー事件を映画化した『スタブ(=突き刺す)』の原作者でありデューイの妻となったゲイル(C・コックス)の生き残り3人組である。

そこにシドニーの従姉妹ジル(E・ロバーツ、ジュリア・ロバーツの姪)やその彼氏、ジルの親友カービィ(TVシリーズ「HERO/ヒーローズ」のH・パネッティーア)ら、ネクスト・ジェネレーションが登場。映画部のホラーオタクたちの姿もある。

どれほど残酷な連続殺人事件も、時が経てば町の名物に。高校生たちは『スタブ』鑑賞パーティに夢中。自叙伝を発表し、凱旋した一連の事件の被害者となったシドニーはスター扱いだ。だが、彼女の帰郷と同時に、新たな事件が発生。『スタブ』を模倣するように、金髪の女子高生2人が殺されたのだ。新たなゲームの始まりを告げるように……。

絶叫マスク野郎が沈黙を守っていたこの11年間で、時代は変わった。その流れを本作は非常に上手く取り入れ、ネット社会へと変貌した現代らしい仕掛けをふんだんに散りばめる。また“シリーズ(過去)3作”と料理素材が増えたことで、ルールやその裏を行く犯人探しの楽しみも倍増。特に1作目へのオマージュ感が強く、時間が許すならば、シリーズを通して見ることをおススメしたい。往年のホラー映画への愛情度もパワーアップ。またリメイク作品の多い、今の映画界をあざ笑うかのようなネタもあり、ニンマリだ。

猛スピードで重ねられていく死体。お家ムービーにもってこいの『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』。遠慮せずに叫んで、新たな絶叫ゲームの始まりに参加すべし! ちなみに筆者はオープニングもラストの落とし込みも納得でありました。

『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』DVD&Blu-rayは現在リリース中(レンタルはTSUTAYA独占)。(文:望月ふみ/ライター)

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