田中麗奈、鈴木砂羽、木村多江ら5人の女優が、阿部サダヲに騙される！

2012.03.22

『夢売るふたり』で騙される女を演じた田中麗奈（中央）、鈴木砂羽（左）、木村多江（右）

『ゆれる』『ディア・ドクター』の西川美和監督がメガホンを取り、初共演となる松たか子と阿部サダヲが結婚詐欺を働く夫婦役を演じることも話題の『夢売るふたり』。昨年8月20日にクランクアップしたこの映画に騙される女役として、田中麗奈、鈴木砂羽、木村多江、安藤玉恵、江原由夏の5人が出演していることがわかった。

・松たか子・阿部サダヲが夫婦を演じた話題作がクランクアップ！

同作は、東京の片隅で小料理屋を営んでいた松と阿部が演じる里子と貫也夫妻が、火事ですべてを失ってしまい、再出発のために結婚詐欺を始めるというストーリー。

騙される女のひとりで、出版社に勤めながら希望の編集職に就けずに30歳を超え、親と同居中の棚橋咲月役を演じた田中は「西川監督の作品に出演できる喜びと恐怖でいっぱいでした。以前からご一緒したかったので、お話をいただいた時はとても嬉しかった半面、参加することに色んな意味で重みを感じました」とコメント。

初共演となった阿部については「個性的な役柄が印象深い役者さんなので、ご本人もそんな方なのかなと思ったら、雰囲気が柔らかい方でびっくりしました。スタッフや共演者のみなさんにも優しくて……。ただ、作品のなかでは見事に騙されてしまいましたけど」と語った。

同じく騙される女で、不倫を終わらせたOLの睦島玲子役を演じた鈴木は「待望の西川監督作品での出演。細やかな演出に勉強になり、大変痺れました。そして西川監督のいい女ぶりにも痺れました。本当に監督の作品に出演させていただき、光栄で嬉しく思いました」と話し、女手ひとつで家庭を養う職業安定所職員の木下滝子役を演じた木村は「西川監督とはお互い20代で出会い、また、ご一緒したいという思いが現実になりました。面白い台本、素晴らしいキャスティング！そのなかで生きる難しさと幸せをかみしめた日々でした。役者をしていてよかった！」と語っている。

また、騙す男を演じた阿部は「自分が5人の女性たちを騙す役をやらせていただきましたが、本当にみなさんビックリするほどリアルで“騙そう”とする芝居は必要ありませんでした。木村多江さんのハローワークの職員とか、江原由夏さんのウエイトリフティングの選手とか、本物です。本業の方からスカウトされる人もいるくらい（笑）。田中麗奈さんとは東京のいろんなところをデートさせてもらいましたけど、すごい結末に……。それぞれの女性との結末は、ぜひ劇場の方でご覧下さい！」と話している。

『夢売るふたり』は2012年秋に全国公開となる。