『わが母の記』で原田組初参加の宮崎あおいに堺雅人がアドバイス!?
4月28日より公開中の『わが母の記』が、早くも観客動員50万人を突破。それを記念した大ヒット舞台挨拶が5月6日に新宿ピカデリーで行われ、役所広司、宮崎あおい、原田眞人監督が登壇した。
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同作は文豪・井上靖の自伝的小説を映画化。母に捨てられたという思いを抱いてきた主人公の小説家が、年老いてボケていく母と向き合うなかで、母の真の思いを知っていく姿を綴った感動作。
この日(5月6日)は井上靖の誕生日でもあるそうで、原田監督は「井上先生の105回目の誕生日に、晴れがましい気持ちで今日を迎えられて良かったと思います」と挨拶。役所は「大ヒット舞台挨拶を行うのは初日から決まっていたので、ヒットしなかったらどうしようかとハラハラしていた」と話し会場を沸かせると、「たくさんのお客さんが見に来てくれて良かった」と胸をなで下ろしていた。
原田組初参加となった宮崎は「(『クライマーズ・ハイ』で主演だった)堺雅人さんから『原田監督はとても素敵な方だけど、現場は大変だよ』と聞いていたので、気合を入れないとなと思いました」と話すと、原田監督については「演出していただくときや現場でも、すごく緊張していました。でも、監督は、表情や振り向くときのしぐさなども丁寧に細かく指示をして下さったので、『この演出はこういう意味だったのか』と分かりました。撮影が終わってから、改めてすごい方なんだなと思いました」とコメント。
中学生から大人になるまでの琴子を演じたことについては「今回、前髪をつけてセーラー服を着た中学時代から始まりますが、メイクさんや衣装さんに一緒に役を作ってもらえたので、自分のなかではスムーズに年を重ねられたと思います。本当に琴子は、まわりの方々に支えられながら成長できた女の子だと思いました」と振り返っていた。
また、本作の撮影が井上靖の自邸で行われたことについて感想を求められた役所は「撮影をしていて『ここに井上家の人々がいたんだな』というだけで、とても力になった。私は書斎の部屋で撮影をすることが多かったのですが、井上先生の“気”のようなものを感じました」と話し、同じ質問に宮崎は「あの場所でしか出ない空気はあったと思います」と語った。
最後に役所は「一生懸命作ったものをみなさんに見ていただけるのは、ご褒美だと思っています。息の長い映画になってくれたら」と話し、映画のさらなるヒットを観客に呼びかけていた。
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