松たか子、阿部サダヲが結婚詐欺に手を染める夫婦を演じた公開中の話題作『夢売るふたり』。その舞台挨拶付き上映会が10月7日に大阪のなんばパークスシネマで行われ、笑福亭鶴瓶と西川美和監督が楽しいトークを繰り広げた。
昨夜は西川が鶴瓶の家に泊まり一緒に“出勤”したという2人。隣のシアターでは封切られたばかりの北野武監督の最新作『アウトレイジ ビヨンド』が上映中だったが、鶴瓶は「(隣は)ヤクザばっかりです! あまり(隣の)シアターの前を通らないように」と注意する一方、『夢売るふたり』の客層については「女性の方が多いですよね。キレイな方が多いですよ」と話し、客席を爆笑させていた。
男女の深層心理をえぐった本作は評価が賛否両論真っ二つに分かれると言うが、鶴瓶は「嫁がこの映画を『ものすごい分かるわぁ』って。(男が)女性をずっと騙していく話で、それを操っているのが嫁で、それを分かるわってどうゆうことやねん!」と強調。監督は「『わ〜! こんな映画見たくない』と拒絶反応起こす男性の方とかいらっしゃいますね」と男女の反応の違いを語った。
鶴瓶は西川監督の前作『ディア・ドクター』に主演し俳優として高い評価を受けたが、本作には探偵役で出演。人の善意をテーマにした前作と違い人間のダークサイドを描きたかったという監督は、「『ディア・ドクター』とは違うイメージで、“黒つるべ”を出したかった」とニッコリ。
そんな西川監督は映画監督としては屈指の美女として有名だが、「(監督は)こんなかわいらしい感じで、(監督作との)イメージが違うでしょ」と鶴瓶。西川監督も「(同じことを)よく言われますけど、女性って本当に、外見と中身はすごくギャップがありますよ。女性はどんなに幸せそうに見えても、内側には別のことを抱えていたり、また逆だったりするんだなぁ、複雑な生き物なんだなと思うんです」と、女性心理の奥深さを語っていた。
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