伊藤英明、『海猿』では人命救助、『悪の教典』では大殺戮劇を繰り広げる

2012.10.11

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前列左から三池崇史監督、高岡早紀、伊藤英明、二階堂ふみ、水野絵梨奈。後列左からKENTA、林遣都、染谷将太、浅香航太、貴志祐介

生徒から絶大な人気を誇る高校教師が、担当するクラスの生徒全員を殺戮する姿を描いた「悪の教典」。貴志祐介原作のこの作品が伊藤英明主演で映画とBeeTVドラマとして、この秋、お目見えするが、そのW完成披露舞台挨拶が10月10日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、伊藤をはじめ、キャストの二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、水野絵梨奈、浅香航太、KENTA、高岡早紀と、原作の貴志、三池崇史監督が登壇した。

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『海猿』のイメージが強い伊藤は「僕としては今まで映画のなかでたくさんの人を救ってきて、今回は大殺戮劇を行っているわけですけれど……」と演じた役柄を説明しクスクス笑いを誘うと、「伊藤英明を嫌いになっても、『海猿』は嫌いにならないで下さい」と“前田敦子の名言”を引用し客席を沸かせた。

二階堂は「初めての学園ものがこんなに血が出て、こんなに怖いものだとは思いませんでした」と振り返り、染谷は「とてつもなく恐ろしいことを、ある方がしているので、どうか目をそらさず、気分が悪くなった方はすぐに手を挙げていただけたらと思います」と説明。

林は「自分を振り切って演じなきゃいけない役柄だったので、いろんな不安を持ちながら現場に行っていたのですが、毎日のように伊藤さんにお会いする度に『おはよう、オカマ野郎』って言ってもらって、それがすごくモチベージョンになって自信を持って演じ切ることができました」と話し、浅香は「撮影期間中、毎日本当に必死でした」と語った。

メジャーリーグで活躍中のダルビッシュ投手を兄に持つKENTAは「こういうしっかりした舞台は初めてだったので、それを三池監督、伊藤さんと一緒にできてすごい良かったなと思います」とコメント。水野は「この映画は見終わった後に、清々しい疲労感を味わえる映画だと思います」と語った。

一方、BeeTVドラマの方で「心にちょっと悪を持っているミステリアスな女性を演じた」という高岡は「ドラマは映画の数ヵ月前という設定なんですけど、映画の前のちょっとした悪というか『この人ってどういう人？』というような最初の蓮実先生（伊藤英明）の悪を垣間見れるような作品になっています」とアピール。

また、原作の貴志はこの映画のレイティング（年齢制限）がどうなるかが気になっていたそうで、「『バトル・ロワイアル』は生徒同士が殺し合う。今回は担任の先生が生徒を殺していく。はたして映倫はどちらがより悪いと判断するかに興味があったんですが、結果的には同じR-15で、どっちもどっちだという結果になった」と明かし、笑いを誘った。

最後にヒットを祈願し、大殺戮シーンで使用した散弾銃さながらの手持ちのバズーカーキャノン砲が登場。登壇者1人ひとりが手に持ち客席に向かって発射するという催しも。発射後にマイクを手にした伊藤は「『悪の教典』をやったせいか、こういうのを持つと異様に人に向けたくなっちゃいますね。こういうものは絶対人に向けちゃいけません！」と客席に呼びかけていた。

『悪の教典』は11月10日より全国東宝系にて公開となる。