現地時間2月24日に発表となるアカデミー賞に主演男優賞と脚本賞の2部門でノミネートされている『フライト』。この映画で主演男優賞にノミネートされているデンゼル・ワシントンとロバート・ゼメキス監督が緊急来日し、2月21日に丸の内ピカデリーで行われたジャパンプレミアがに登壇した。
同作は、高度3万フィートを飛行中に機体がトラブルに見舞われ、絶体絶命のなか、背面飛行という奇跡的な方法も取り混ぜながら緊急着陸に成功。大勢の乗客を救ったことから一躍ヒーローとなった主人公の機長に、ある重大な疑惑がかけられるというストーリー。
主人公の機長を演じたワシントンは「アリガトウ」と日本語で挨拶。この映画でのチャレンジについて聞かれると、「逆さ吊りになって臨んだ(背面飛行シーンの)撮影は確かに大変でしたが、慣れてしまえばそれほどの苦労ではありませんでした。私にとっては、このような良い作品に関わって、隣にいる素晴らしい監督と仕事をできることは、チャレンジというより冒険のようなもの。チャレンジというのは、あまりやりたくないことに関わっていることを指すのですが、今回は素晴らしい時間を過ごすことができ、とても満足しています」と笑顔。
一方、ゼメキス監督は、ワシントンについて「本当に偉大な役者の1人。真の意味でプロフェッショナルで、用意周到に全力投球で仕事に臨んでくれるので、監督としてはこれ以上ない素晴らしい役者と仕事ができました」と話した。
この日は特別ゲストとして本年度の日本アカデミー賞新人俳優賞に輝いた武井咲が登場。3度目のアカデミー賞受賞を狙うワシントンと監督に花束を手渡した。次いで武井から2人に質問。役作りにどれくらいの時間をかけるかと聞かれたワシントンは「長い時間をかけて準備をしています。脚本を読んだあとから、契約を結び、撮影中になってもなお準備をし続けているので、どれくらいの期間とははっきりとは言えないですね」と回答。またゼメキス監督は、女優・武井に「いい脚本を見つけることと、いい監督と仕事をすることですね」とアドバイスを送った。
さらに武井が「私もいつか、ハリウッド映画に出られるようになるためには、どのような努力が必要ですか?」と尋ねると、ゼメキス監督は「今なさっているようないい仕事を続けることですね。それだけで十分です」と答えていた。
『フライト』は3月1日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開となる。
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