東日本大震災が起こった3月11日を翌日に控えた10日、吉祥寺CLUB SEATAでご当地アイドルたちによる「東北復興支援チャリティーライブ がんばれニッポン がんばるアイドル〜」が開催され、開演前に記者会見が行われた。
登壇したのは、被災地・東北を代表して宮城県の気仙沼市からやってきたSCK GIRLSのメンバー全員と、S★UTHERN CROSS(鹿児島)、 青SHUN学園(福岡)、MAGIC(高知)、ステーション♪(東京)、BELLRING少女ハート(東京)、メグリアイ(東京)、多国籍軍(東京)、佐藤あずさ(笛ドル)のリーダーたち。
まずはSCK GIRLS代表の阿部健一が、グループ発足のきっかけについて説明。震災後、気仙沼市では笑顔が消えてしまうなか「子どもたちに笑顔を取り戻すというプロジェクトを立ち上げSCK GIRLSを作りました」と、当初は子どもたちの心の復興のために始めたと説明。それが、ときの流れとともに「メンバー全員が気仙沼のために広くアピールしていきたい気持ちを持ち始めまして、気仙沼のことを発信するグループへと生まれ変わりました」と話した。
次いで、メンバー1人ひとりが、印象に残る気仙沼の景色を撮った写真を披露。リーダーのりせは「私は津波で家が流されてしまって、その跡地を撮ろうか、それとも今住んでいる仮説住宅を撮ろうかと悩んだんですけど、大好きな地元の写真を撮りたいと思って、南三陸町歌津にある歌津大橋を撮りました」と説明。この橋が大好きだったことを明かすと、「残念ながらこの歌津大橋は取り壊しが決まってしまったそうです」と涙ぐみながら「自分の地元が消えてなくなってしまうのではないかと思っていましたが、今度は私たちが、なくなったところに新しいものを築いていけるように頑張って行こうと思います」と力強く話した。
一方、建物の写真を披露したりかこは「以前は、私が大好きだった家とお父さんの事務所があった土地で、復興に向けて頑張ろうということで新しい工場を建て、お仕事やいろいろなことを頑張っています」と語った。
また、報道陣から「今回のイベントを通して誰にどんなメッセージを伝えたいか?」と尋ねられたりせは「支援してくださった世界中のみなさまに感謝の気持ちを伝えたい」とコメント。「アイドルのミッションって何だと思う?」という質問には「人を元気にさせることだと思います」と話していた。
なお、今回のチャリティライブの収益金の一部は、一部区間で運行再開の見通しが立っていない南リアス線の三陸鉄道に寄付されるという。
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